‘2010/04’ カテゴリーのアーカイブ

春の養生

2010/04/05

 

2011年4月        

4月を迎えました。

本来ならお花見などでうきうきする時ですが、東北・福島を襲った地震・津波による被害に日本中が震撼させられました。 自然の猛威に人間は成す術がないことを改めて思い知らされました。

被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

中医学的、春の養生法を記してみます。

春は中医学では風邪(ふうじゃ:風の邪気)】の影響を受けやすい、そしてストレスが肝の働きを停滞させやすい、季節と考えています。

事実、風邪の影響によると思われる花粉症・アレルギー性鼻炎・また眼の疾患である結膜炎などにかかる方が多くなる時季です。
そこで何故「風邪の影響を受けやすい」のか、何故「ストレスが肝の働きを停滞させやすいのか」について次に記してみることとしましょう。

 

岡田厚生堂薬局 何故、風邪の影響を受けやすいのか
   春は他の季節より自然の風による影響が強く、その邪気が体に侵入して風邪をもとにした病気が発生しやすくなります。

このように私たちの体は四季の気の影響を少なからず受けているのです。
つまり、春は風、梅雨時は湿、夏は暑、秋は燥、冬は寒の気の影響を受けているのです。そしてそれら四季の気はその気が強いか、又は継続するかして人体を犯すようになると邪気(風邪・湿邪・暑邪・燥邪・寒邪)と呼ばれるようになるのです。

ですから春の養生としては風邪が入らないようにする為に発散性の食物を摂るようにすると良いのです。

   【発散性の食物】
ネギ・ショウガ・ニッケイ・ミツバ・ハッカなど

岡田厚生堂薬局

何故、ストレスが肝のはたらきを停滞させるのか

   中医学の五行説では春は「肝」に属する季とされています。 肝のはたらきの特徴は「肝は疏泄(そせつ)を主どる」といって気を全身にめぐらせる役目を担当しているのです。

一方、春は陽気が上昇しやすく、人間も精神的に不安定になりやすく、ストレスを受けやすくなります。従って疏泄(そせつ)のはたらきを滞らせ、肝の気をめぐらせるはたらきを衰えさせるのです。

ですから、ストレスが溜まらないように発散させることが大切で、前記の食物のよう香りのあるハッカなどを適宜とると良いのです。その他、花や緑の草木を見る、のびやかに活動する、という事も春の養生としては大切な事でしょう。

 

そして春はストレスなどで肝血(肝は血を蔵す)を消耗しがちになる季節ですので、特に生理などで血が不足しがちな女性は肝の血を補う人参・ほうれん草・レバーなどを採ることもオススメです。

以上、今回は4月ということで春の養生について書きました。
健康のこと、病気のこと、養生のこと、何でも相談してくださいね。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

岡田厚生堂薬局 お店の紹介へ 岡田厚生堂薬局

 

▲TOP     

 

 

運動不足、精神的ストレスと忙しすぎる生活の害

2010/04/04

 

2010年4月        

今回は運動不足→過度の安逸(あんいつ)、そして精神的ストレスと過労・忙しすぎる生活の害について記して行く事と致しましょう。

まず第一に運動不足は人体にどの様な害を持たらすか、という事ですが、結論から言えば運動不足 → 気・血・津液(き・けつ・しんえき)の停滞と、脾虚(ひきょ=脾胃機能の低下)をもたらすという事になります。

 

中医学(中国漢方)では人体は気(き=人体や内臓を働かせるエネルギー)、血(けつ=血液)、津液(しんえき=血以外の体液)、精(せい==人体をつくり出す根源のエネルギー)で構成されていると考えておりますが、 運動不足はこの中の気血津液の流れが停滞する事と、食物から気・血をつくり出す脾胃(消化系統)の機能低下を人体にもたらす事となるので、 体力・抵抗力の無い、疲れ易い、元気のない体が形成されるという事になります。

俗に「流れない水は淀む」、又「開け閉めしない戸はきしむ」ということが言われておりますが、運動不足はその様な事が人体で起こっている、 と考えればその害が容易に理解されるでしょう。

 

次に精神的ストレス・忙しすぎる生活の害について考えてみましょう。
これも結論から言うならば、

【ストレス】→ 肝気郁結(かんきうっけつ)と脾胃・肺の失調、気血津液の停滞。
【過労】→ 気血を消耗、長引くと心肝腎を損傷。

という事になるのでありますが、わかりやすく言うと、ストレスを受け続けていると肝臓の気がうっ結し、その影響が脾・胃・肺に影響を与えるという事です。

 

脾・胃・肺が肝気郁結の結果、影響を受けるとどの様な症状を起こすか、脾胃が影響されると胃痛、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状を起こすのであり、肺が影響を受けると肺の機能が低下し、ストレス性の咳が出る様になる、といった症状が起こってくるのであります。

一方過労の弊害はエネルギー源である気血が消耗され、その量を減らし、長引くと心肝腎といった臓まで影響して回復し難くなるといった病気の芽をつくって行くのであります。

ともかく現代の日本人の生活状況を見てみますと、文明の進歩を享受する一方、肥甘厚味、生冷過食、冷飲・多飲などの間違った食生活を平気でしている事と、忙しすぎる生活、 又逆に運動不足などにより、体が信号、或いはサインを送っているにも拘らず体の声を聞かない、聞く耳を持たないという養生思想の欠如を感ぜずにはいられないと思うのであります。

最後にストレスということで今多くの人は

 

【1】「自分の思うようにならない」事でイライラする。
【2】「今さらどうしようもない」事をいつまでもあれやこれやと思い悩む。

 

といった状態にある様に思えるのですが、このことを中医学から考えれば、
【1】は肝を傷る(やぶる)、と言って肝臓の生理機能を損い、 【2】は脾を傷る、と言って消化系統の生理機能を損うので、どちらにしても人体にひずみが生じ、それがもとで生活習慣病の芽を形成して行く事が予想されるので、良くありません。

「ストレスは喜び感謝の気で治り、有難いと思う心にストレスなし。」とある人が言っておりましたが、現代ストレス社会に生きる私たちには正にその様な心掛けが必要でしょう。

 

岡田厚生堂薬局 お店の紹介へ 岡田厚生堂薬局

 

▲TOP