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冬の過ごし方

2013/01/07

 

中医学では、冬は『閉蔵』の季節といって、万物が静かに、消極的に過ごし、やがて来る春のために貯蔵する時期である(黄帝内経~素問~四気調神大論より)としています。天の陽気は遠ざかり、生機(せいき)が閉じこもる期です。

五行図でみる冬

また、五臓では(じん)の季節です。そして腎は寒を嫌います。

 
 

夜は早く寝て、朝はゆっくり起きる、やはり日の出日没のリズムに合った生活を送ると良い季節です。

また、活動的な生活、例えば汗をかくほど気を発散しすぎたり、お酒を飲みすぎて腎を傷つけたり、体を冷やして体内の陽気をもらしたりすると、春になって足がしびれ、腰が曲がる、といった不調に悩まされやすくなります。

 
 

冬は気持ちを静かに落ち着かせ、次の季節まで英気を養う心構えでいることが、冬の漢方養生訓です。

 

 

岡田厚生堂薬局  体を温める漢方薬

冬の冷えた体を温める方法として、部屋を暖める、衣服で暖める、食べ物や漢方薬、お風呂などで温める、エアコンのない時代から人々はいろいろと工夫を重ねてきました。

さて、体を内側からホッカホカにする生薬として、ポピュラーなものに乾姜(かんきょう)附子(ぶし)桂枝(けいし)呉茱萸(ごしゅゆ)蜀椒(しょくしょう)などがあります。

 

代表的な温剤(生薬)
生薬名 味・性 帰経 備考
乾姜
(かんきょう)
大辛・大熱 心・肺・胃・腎 ショウガの根茎を湯通し皮を除き煮沸乾燥
附子
(ぶし)
大辛・大熱 心・脾・腎 カラトリカブトの塊根
桂枝
(けいし)
辛甘・温 心・肺・膀胱 桂樹の枝や幹の皮
呉茱萸
(ごしゅゆ)
辛苦・大熱 肝・胃・脾・腎 ゴシュユの未熟果
蜀椒
(しょくしょう)
辛・大熱 脾・胃・肺・腎 和名:山椒(さんしょう)、ハジカミ

 

上表の生薬は「温性」や「熱性」をもつ、温薬としてポピュラーなものですが、実は万人の体を温める薬になる、というわけでもありません。上表の生薬が適するケースは、寒証や虚証の方のみです。

風邪薬でも同じです。

熱感があり、汗をかいている人が葛根湯(かっこんとう)を服用すると、良くならないばかりか、汗をかきすぎてかえって体調が悪化する場合もあります。

また、胃腸の弱い方や、心疾患を持っている方は特に注意が必要です。

やはり、その方の体質やその時の症状を正確に見極めて、漢方薬を活用することが大切です。

 

 

一例ですが、特に女性の方に多い冷えタイプの方で、日ごろから「お肌や髪の毛が乾燥する」「貧血がある」「冷え性」「顔色が白い」「便秘」「爪や足裏の皮膚がひび割れやすい」「眠りが浅い」「多夢」といった方にオススメなのが、一日二回の婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)ティータイムです。

婦宝当帰膠ふほうとうきこうティータイム岡田厚生堂薬局

岡田厚生堂薬局  カモミールティーバッグ・・・1つ
岡田厚生堂薬局  すりおろしたショウガ・・・小さじ1/2
岡田厚生堂薬局  婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)・・・4ml

少し大きめのティーカップ(またはマグカップ)に、市販のカモミールティーのティーバッグを入れてお湯を適量注ぎ、すりおろしたショウガと婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)を加えて、軽く混ぜて飲みます。

老化防止や口臭予防、アレルギー緩和にも定評のあるカモミールは、体を温める作用もあり、また、風邪予防にもなるショウガは体を内側からポッカポカに温めてくれます。

シロップ状の漢方薬、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は成分の約70%をしめる当帰(とうき)を主成分とした、9種の生薬で構成された女性の諸症状を改善する薬です。

婦宝当帰膠ふほうとうきこうティータイム岡田厚生堂薬局

当帰(とうき)はセリ科の植物です。血のめぐりをよくし、体を温め、体力をつけることから、中国においては古来より「女性の宝」といわれ使われてきました。

血液を補う生薬は栄養価が高く、人によっては胃もたれを感じる事があるのでこれを予防し、薬の吸収を良くする為の健胃生薬も配合されていて、この冬オススメの漢方薬です。

同じ冷えを感じる場合でも、体質や症状によってオススメの漢方薬は異なります。
お気軽に岡田厚生堂薬局へご相談にいらしてください。

 

 

岡田厚生堂薬局  冬の食養生

冬は五臓で腎の季節です。よって、体を温め、腎の機能を助ける食物を積極的に摂ることが大切です。また腎を傷つける「辛いもの」「味の濃いもの」「塩分の多いもの」は控えるようにしましょう。

 

岡田厚生堂薬局  腎を助ける食べ物
しょうが・ニンニク・ねぎ・山芋・栗・唐辛子・シナモン・朝鮮人参・うなぎ・羊肉など

 

岡田厚生堂薬局  冬が旬の食べ物
かぼちゃ、れんこん、大根、ごぼう、人参、山椒、くるみ、松の実といった冬が旬の食べ物や、鉄分の摂取でエネルギー生産量が上がることから、ほうれん草、切干大根、わかさぎ、鉄分の吸収を良くするビタミンCのみかんや白菜など

 

岡田厚生堂薬局  冷えで血の流れが滞っている方へオススメの食べ物
セロリ・玉ねぎ・ニラ・ゆず・玄米・シナモン・ひじき・かじきまぐろ・くらげ・タコ・さくらんぼなど

岡田厚生堂薬局 こちらもご参考ください  ★オ血の話★

 

 

冷え肩こりひざ関節痛食べすぎ・飲みすぎ風邪など、冬の気になる症状、何でもお気軽にご相談ください!
鍼灸院も併設している岡田厚生堂薬局は、トータルサポートが得意です。
中医学に精通した漢方の専門スタッフがご相談を承ります!

どなたさまもお気軽にご相談にいらしてください 岡田厚生堂薬局

 

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癌との付き合い方・・・その1

2013/01/01

 

2013年1月        

激動の24年が終わり、25年の幕が開けました。
明けましておめでとうございます。本年もこの「よもやま話」と当店をご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

 

さて、一月は年末年始の食べ・飲み過ぎによる胃腸障害またインフルエンザの流行、寒さの影響による血圧上昇心臓疾患などが心配される時期です。不摂生をして免疫力を低下させないよう、予防・養生に充分努めましょう。

ところで、今回から未だに明確な改善方法がないと言われるについて、その予防方法や漢方的対応について書いていきたいと思います。宜しくお読みください。

 

はじめにというと皆様はどのような印象をもたれているでしょうか?

恐らく、絶望に近い感情が芽生えるのではないでしょうか。

そのくらいは『終わり(未来はない)』というイメージが今だに定着しているのです。

それでははどこを突っついても箸にも棒にもかからないほどの難病なのでしょうか・・・?

そんなことはない、と私は思うのです。

 

確かに現代の医療の中心は西洋医療で、精密な検査、手術療法、科学療法など、その技術はここ10年で見ても素晴らしい発展を遂げてきました。

しかし、それでも尚且つ現代医療が「癌を克服」した、と言い難いのは皆様お感じになっているとおりなのです。この医療の進歩と治療結果のギャップは一体どのようなところからきているのでしょうか。

一例ですが、西洋医学と中医学(中国伝統医学)の病人の見方の違いに「病気と病人」という違いがあります。西洋医学はという病気をみて、中医学は病んでいる病人を見る、という違いです。

つまり、という病気に対処する場合は、自体を駆除するだけでは不十分で、生活習慣、体質因子を含めた、人間のトータルな病としてみていく、また、患者の生きる力を総合的に向上・発揮させる方法論を考えていく等、病人まるごとをみていく中医学の考え方も必要となるのです。

ですから、これからの治療は西洋医学と中医学の手法、考え方を融合し、患者さんに対処していく事が最も必要とされることであると私は思うのです。

もちろん、実際の治療に於いては西洋医学を主流に、中医学が脇役として併用させていくことは当然でありますが・・・。

ということで、これから「誰も書かなかった上手な癌との付き合い方-宋靖鋼著-文芸社」を参考に、私の考え方も入れて、書いていきます。是非、参考として、その考え方を日々の生活に取り入れてみてください。

 

最後に当薬局の併設鍼灸治療院には、昨年4月より息子、茂が鍼灸師となり、業務についております。
私も鍼灸師として以前はの患者さんの治療を行った経験を持っており、愁訴をかなり軽減できると感じております。

現在、でお困りの方は漢方・鍼灸という選択肢もお考えになられることをおすすめします。

 

それでは本年も岡田厚生堂薬局並びに、鍼灸治療院厚生堂を、何卒よろしくお願いいたします。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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