結婚して、一人目は授かって・・・
夫婦生活は何も変わらないのに、避妊をしているわけではないのに、二人目がなかなか授からない、というご相談が増えています。
もし、お一人目が不妊治療や子宝相談による賜物であれば、二人目も妊活をして、という思いは自然とでてきますが、一人目が自然妊娠ですと「二人目が授からない」という現実に気付くまで、数年経過していることも多いです。
いつまでも同じではない
まず、ご夫婦の体も心もいつまでも同じ状態ではない、ということを、意識していると良いでしょう。
種から芽がでて、すくすくと草木が伸び、大きく生長した樹は時間の経過とともに茶色く色づき、葉や花を散らし、やがては土に還るのです。人も同じような流れを辿ります。特に出産は大きな仕事であり、転機であるといえるでしょう。新しい命を育み、生み出すちから、大きなエネルギーです。また、小さな命を育てるちから、自分たちだけのことを考えて過ごしていた生活とは一変します。ご夫婦ともに様々な環境の変化があるのです。
このような症状はありませんか?
二人目がなかなか授からない、という方、このような症状はありませんか?
手足が冷えるようになった
貧血、立ちくらみがある
白髪が増えた
髪の毛がうねるようになった
慢性的な肩こりがある
頭痛または生理痛がある
疲れやすくなった
ためいきがでる
よく夢をみる
漠然とした不安感がある
便秘、または下痢
上記のような症状は軽いうちから対応しておくことで、短期間で改善できます。
また、二人目不妊以外にも更年期の諸症状や生活習慣病などの予防にもつながります。
産後の養生
昔からよく「産後の肥立ちが悪いと良くない」といいますね。
「水を使ってはいけない」というのは、体が冷えるからです。また「黒豆やひじき、レバー、ほうれん草などをたくさん食べて血を補うように」言われますね。出産によって大出血をし、母乳も血液から作られます。中医学では「血」は生命エネルギーの栄養源であり、全身を滋養するものです。黒豆は腎を補う食べものです。腎は生長・発育・生殖を主る(つかさどる)臓です。
それから大切なのはホルモンバランスです。
産後一ヶ月の間は女性ホルモンが目まぐるしく変動し、体や心が不安定になりやすい時期です。涙もろくなったり、出産前には何とも思わなかった一言に深く傷ついたり、お肌の調子が悪かったり・・・ホルモンバランスを整えてあげることで解決します。
中医学の観点から産後の養生に大切なこと、また二人目を望まれている方に大切なことは、補気・補血・補腎です。
気を補う食べもの
しめじやしいたけなどのキノコ類、大豆、ブロッコリー、粟、うるち米、もち米、大麦、山芋、蜂蜜、うなぎ、豚肉、牛肉など。
おすすめの漢方薬
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)、逍遙丸(しょうようがん)、紫河車(しかしゃ)など
血を養う食べもの
地鶏・牛レバー・竜眼肉・ナツメ・小松菜・プルーン・いちじく・ブルーベリー・くこの実・ナッツ類・大豆製品・人参・ほうれん草・人参・きくらげ・松の実・すっぽんなど
おすすめの漢方薬
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)など
腎を補う食べもの
黒米・黒ごま・黒豆・ひじき・黒きくらげ・焼き海苔・山芋・納豆・栗・朝鮮人参・うなぎ・羊肉・くるみ・枸杞子(くこの実)など
おすすめの漢方薬
参馬補腎丸(じんばほじんがん)、星火亀鹿仙(せいかきろくせん)など。
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