「寒気の強いカゼ」と「熱っぽいカゼ」

 

2010年11月        

11月となりました。11月は秋から冬への移行期に当たります。

東洋医学では秋は肺が旺じる(盛んに働く)季であり、又次の冬は腎が旺じる季となっています。 従って人体の五臓六腑の肺、腎、そして季節の変わり目に旺じるとされる脾の弱っている方は充分注意しましょう(季節の変化に体がついていかないので)。

さて今月はこれから流行る事が予想されるカゼ、そして流行性感冒などの東洋医学的対応方法について記してゆきましょう。

 

東洋医学ではカゼを病名でその治療法を考えるのではなく、邪気(ウイルスや寒さなど)などの性状によってカゼを分類し、その治療法を考えてゆくのです。

専門的には「風寒証(ふうかんしょう)」、「風熱証(ふうねつしょう)」などと分類するのですが、具体的には「寒気の強いカゼ」「熱っぽいカゼ」といった様に分類し、夫々にあう漢方薬を考えてゆくのです。

 

ですから一般的に言われているカゼの初期には葛根湯(かっこんとう)、鼻水が出るカゼには小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という使い方は専門的にはしません。

従って漢方薬を服用しようと思う時は専門家の指導のもと正しく使いましょう。
という事で次に寒気の強いカゼ(風寒型)、熱っぽいカゼ(風熱型)の漢方対応方法に入ってゆきましょう。

 

岡田厚生堂薬局 風寒型(ふうかんがた)   悪寒が強い、軽い発熱、頭痛、鼻水、くしゃみ等

    漢方薬 麻黄湯(まおうとう)、桂枝湯(けいしとう)、葛根湯(かっこんとう)

    食養生 辛味があって発汗をうながし体を温める作用のある食物(しょうが、長ネギ、しそなど)をお粥かスープなどにプラスして食す。

岡田厚生堂薬局 風熱型(ふうねつがた)   発熱が強い、悪寒は軽い、咽痛、咳嗽

    漢方薬 天津感冒片(てんしんかんぼうへん)、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、小柴胡湯加桔梗石膏(さいことうかききょうせっこう)

    食養生 体を冷やし、熱の邪気を追い出す作用のある、大根、ごぼう、みそなどを食す。

 

インフルエンザには医療機関での補助として「風熱型」の漢方に「板藍根(ばんらんこん)」などの抗ウイルス作用のある生薬を加えて使用すると良いでしょう。

 

岡田厚生堂薬局  正気の大切さ

 

最後にいつも言う事ですが「病気は何が治すのか」

 

病気は「医療者や薬が治すものではありません」。

その人の持つ体力(抵抗力、自然治癒力、免疫力)が治すのです。従ってその人の体力が強ければ発病しにくいばかりか、発病したとしても早く治ります。

これはカゼのような感染症にしても同じ事です。これを東洋医学では「正気強ければ邪(ウィルス、寒気、熱気等)これをおかさず」と言っているのです。

 

ですからこれから寒くなってカゼの流行るシーズンに入ってゆきますが、カゼの最高の予防法は免疫力(正気)を低下させない事です。

その為免疫力を低下させる、不摂生、睡眠不足、過労などを慎み免疫力を低下させない様充分注意しましょう。

その上で抵抗力を高める滋養強壮剤「レオピン」などを服用すると更によいでしょう。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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