天津感冒片について

 

2013年11月        

11月を迎えました。
今年もあと2ヶ月です。
月日の経つのは本当に早い。うかうかしているとあっという間に一年が過ぎます。うかうかしないよう、日々をしっかりと生きたいものです。

ということで、今月はそろそろカゼが流行ってくると思われるので、カゼ、特に風熱型の感冒によく使われる天津感冒片(てんしんかんぼうへん)について記してみようと思います。

 

天津感冒片(てんしんかんぼうへん)は風熱型(発熱、咽腫痛の症状を出す型)の感冒に用いられる他、咳のある感冒、ウイルス性のインフルエンザなどに使われる感冒中成薬の代表処方です。

中医学では、カゼを  (1)風寒型(ふうかんがた)感冒、 (2)風熱型(ふうねつがた)感冒、 (3)風湿型(ふうしつがた)感冒、と分類し、治療法を分けて考えていくのですが、天津感冒片(てんしんかんぼうへん)はこのうちの風熱型感冒に適応する感冒薬となります。

製造元のイスクラ産業(株)の解説書を見ると、本品は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」に清熱解毒作用を増強するために芦根(ロコン)の代わりに羚羊角(れいようかく)が加味された処方となっている、とされ、効能・効果としては『かぜによるのどの痛み・口(のど)の渇き・せき・頭痛』に、更に『悪寒より熱が強く、のどの痛みを伴うもの』に適応する、と書かれています。

現代医学ではカゼの治療薬として解熱剤、抗炎症剤、更に咳が出ていれば鎮咳去痰剤、また鼻水が出ていれば抗ヒスタミン剤、細菌性のものであれば抗生物質、と症状に対して薬を投与する(対処療法)という方法論をとりますが、中医学での治療法は現代医学とは異なる治療法(分類法)をとるのです。

従って、それを理解したうえで天津感冒片(てんしんかんぼうへん)の処方内容を見てみますと、

金銀花(きんがんか)、連翹(れんぎょう)、羚羊角(れいようかく)、竹葉(ちくよう)、薄荷(はっか)、淡豆?(たんとうし)、荊芥(けいがい)、桔梗(ききょう)、甘草(かんぞう)、牛蒡子(ごぼうし)の十味が合わさった処方であり、それ等生薬の概ねの効能は、風熱邪を発散し、熱毒を消退させ、風熱邪による肺の機能失調(肺気不宣:はいきふせん)や咽喉不利を回復させるように働く、ということになるのです。

そして、その効能を更に引き出すならば、

 

せき(+++)  →  麻杏止咳顆粒(まきょうしがいかりゅう)併用

鼻づまり(+++)  →  鼻淵丸(びえんがん)併用

鼻づまり(+++)  →  勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)併用

というように、多彩な症状に応用が可能となるのです。

ただし、これらの併用は専門的な知識を必要とするので、使用する場合は、我々専門家にご相談ください。

 

ということで、天津感冒片(てんしんかんぼうへん)の解説はこの辺で終えたいと思いますが、最後に強調しておきたいことは、感冒に限らず、すべての病気を治すものは自然治癒力や恒常性という人体がもつ自然の回復力なのです。

従って、この回復能を無視しての治療は、本来の治療とはいえないのです。

当店では、この自然回復能を低下させないよう、そして増強するよう、熟成ニンニク抽出液主剤のレオピン剤をおすすめしております。

 

それでは今回はこの辺で。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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