2011年7月
梅雨が明けると、いよいよ夏の到来です。
今年の夏は電力節減で殊のほか暑い夏となりそうです。
夏は汗をかくことによって「心臓」の機能が消耗されますから、心機能低下には十分注意しましょう。それと暑いとどうしても冷たいものや水分を多くとりがちとなりますので、それらにいためつけられる「脾(消火器系統)」の機能低下にも注意しましょう。
又、今年は電力節減でエアコンを使うことが大幅に減るとは思いますが、それでも人によっては冷房病が心配されますので、冷房の効いた部屋での長時間の作業には充分注意しましょう。
さて、それでは夏を上手に過ごすにはどのようなことに注意していけば良いのか、次に記してみましょう。
まず第一に、心の消耗をどのように防ぐか、ですが、中医学では汗をかくということは体液とともに「気」も消耗されると考えますので「体液(陰液)」と「気」を同時に補うことを考えます。
それには中医学には良い方法があります。
このような時、漢方の本場中国では体に必要な潤いと気を補う生脈散(しょうみゃくさん)や西洋人参などがよく用いられます。
生脈散(しょうみゃくさん)は日本では麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)という名で売られており、甘酸っぱく飲みやすいのでスポーツドリンクなどで割り、スポーツ選手などによく飲まれております。
スポーツ選手でなくともレジャーやスポーツのおともに、またお年寄りの水分補給などに携帯して持ち歩くと良いでしょう。
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)、西洋人参茶は当店でも扱っておりますので、お求めの節は当店に直接お問い合わせください。
次に脾の機能低下をどのように防ぐかですが、まず第一には冷たいもの・水分類を摂り過ぎないことです。
脾という消化・吸収を主り、水穀(食べもの飲みもの)の精微より気・血に変える臓腑は冷たいもの・また水分の摂りすぎを大変嫌うのです。 ですから冷たいもの・水分を摂りすぎることは「脾」をこわすことにつながるのです。
それでは、冷たいもの・水分を多少とっても元気を損なうことなく過ごすにはどうすれば良いか。
それには当店ロングセラーのレオピンファイブがおすすめです。
レオピンファイブは濃縮熟成ニンニク抽出液を主剤に、薬用人参・牛黄などをバランス良く配合した健康増進薬です。脾を守り、夏負け・夏バテを防ぐ為にも是非おすすめしたい保健薬です。
最後は冷房病をどう防ぐかですが、まず心がけてほしいのは当たり前のことながら冷房による冷えから身を守ることです。
電車やお店、会社など、冷房の効いた場所では衣服を調節できるよう上着やスカーフを持ち歩くと良いでしょう。また、冷えは足から入りやすいので、素足にサンダルはやめて靴下をはくようにしましょう。
それと冷房病が心配な方におすすめなのが、漢方薬玉屏風散(ぎょくへいふうさん)といって日本では衛益顆粒(えいえきかりゅう)という名前で販売されておりますが、この玉屏風散(ぎょくへいふうさん)は皮膚に働きかけ、皮膚の外邪に対する防御力を高めるものですが、冷房病の原因である温度調節機能低下にもオススメな漢方薬です。
ですから冷房病が心配される方は夏しっかりと衛益顆粒を服用し、秋までも尾をひく体の不調を予防するようにされると良いでしょう。
最後になりますが、夏は全般をとおして脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患がよく起こります。
循環器系疾患は寒い冬におこると考えがちになりますが、実は夏にも多発し、これは暑さによる発汗過多により血液が濃くなり、血栓ができやすい状態になることに原因していると思われます。
このような場合にも冠元顆粒(かんげんかりゅう)という素晴らしい漢方薬がありますので、予防のためにも是非一度、当店へご相談にいらしてください。
それでは、中医学と漢方薬の知恵を生かし、今年の夏もどうぞみなさま、快適にお過ごしください。
店主(北京中医薬大学日本校卒業)