癌との付き合い方・・・その1

2013年1月

激動の24年が終わり、25年の幕が開けました。

明けましておめでとうございます。本年もこの「よもやま話」と当店をご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

 

さて、一月は年末年始の食べ・飲み過ぎによる胃腸障害またインフルエンザの流行、寒さの影響による血圧上昇心臓疾患などが心配される時期です。不摂生をして免疫力を低下させないよう、予防・養生に充分努めましょう。

ところで、今回から未だに明確な改善方法がないと言われるについて、その予防方法や漢方的対応について書いていきたいと思います。宜しくお読みください。

 

はじめにというと皆様はどのような印象をもたれているでしょうか?

恐らく、絶望に近い感情が芽生えるのではないでしょうか。

そのくらいは『終わり(未来はない)』というイメージが今だに定着しているのです。

それでははどこを突っついても箸にも棒にもかからないほどの難病なのでしょうか・・・?

そんなことはない、と私は思うのです。

 

確かに現代の医療の中心は西洋医療で、精密な検査、手術療法、科学療法など、その技術はここ10年で見ても素晴らしい発展を遂げてきました。

しかし、それでも尚且つ現代医療が「癌を克服」した、と言い難いのは皆様お感じになっているとおりなのです。この医療の進歩と治療結果のギャップは一体どのようなところからきているのでしょうか。

一例ですが、西洋医学と中医学(中国伝統医学)の病人の見方の違いに「病気と病人」という違いがあります。

西洋医学はという病気をみて、中医学は病んでいる病人を見る、という違いです。

つまり、という病気に対処する場合は、自体を駆除するだけでは不十分で、生活習慣、体質因子を含めた、人間のトータルな病としてみていく、また、患者の生きる力を総合的に向上・発揮させる方法論を考えていく等、病人まるごとをみていく中医学の考え方も必要となるのです。

ですから、これからの治療は西洋医学と中医学の手法、考え方を融合し、患者さんに対処していく事が最も必要とされることであると私は思うのです。

もちろん、実際の治療に於いては西洋医学を主流に、中医学が脇役として併用させていくことは当然でありますが・・・。

ということで、これから「誰も書かなかった上手な癌との付き合い方-宋靖鋼著-文芸社」を参考に、私の考え方も入れて、書いていきます。是非、参考として、その考え方を日々の生活に取り入れてみてください。

 

最後に当薬局の併設鍼灸治療院には、昨年4月より息子、茂が鍼灸師となり、業務についております。

私も鍼灸師として以前はの患者さんの治療を行った経験を持っており、愁訴をかなり軽減できると感じております。

現在、でお困りの方は漢方・鍼灸という選択肢もお考えになられることをおすすめします。

 

それでは本年も岡田厚生堂薬局並びに、鍼灸治療院厚生堂を、何卒よろしくお願いいたします。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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