冬はかさつき、ひび割れなど手荒れに悩まされる季節です。
手の表面は通常、皮脂という潤いバリアで守られているのですが、冬は冷たい空気の刺激や乾燥があること、お湯を使うこと、風邪・インフルエンザ予防で消毒の回数が増えることなどにより、この潤いバリアが簡単に剥がれ落ち、無防備な状態で手荒れを起こしてしまっています。
手荒れの段階
症状
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赤み
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かさつき
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皮むけ
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ひび割れ
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水ぶくれ
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0
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なし | なし | なし | なし | なし |
1
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少し赤い | 粉っぽい 指紋がみえにくい |
少し 痛みはない ささくれがある |
浅い溝がある 血はでていない |
たまにできるが 自然に消える |
2
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赤みが強く 少しかゆい |
粉がふいてヒリヒリする 指先の指紋がなく 赤くむけている |
皮がむけて 血がにじんで 少し痛い |
割れて血がにじむ | 小さな水ぶくれがあるが かゆみはない |
3
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赤く腫れて じくじくと とてもかゆい |
乾燥がひどく ゴワゴワする |
皮がむけて ヒリヒリ痛い 出血する |
割れて出血し 黄色い汁がでる |
水ぶくれができて 痛がゆい じくじくする |
水仕事には気をつけて
手荒れの一番のケア方法は「水」との関わり方に気を使うことですが、なかなか簡単にはいきません。
台所仕事や洗濯など、お湯を使うと皮脂がとれやすくなってしまうので、では水を使うと今度は冷たすぎて血行が悪くなってしまい、手荒れを起こします。
では、ぬるま湯が一番だと思っていても、それでも不十分なのです。
最善の策としては・・・
水を使ったあとはしっかりと手を拭くこと
まめにハンドクリームを塗ること
手荒れ段階が、3の方は・・・
ハンドクリームを塗って綿手袋を着用したうえに、水作業の際には、ゴム手袋をはめて行うこと
食器洗い時には、水をはった桶に洗剤を入れ、汚れた食器をつけおきしておくと手指への影響を減らすことができます。
日常の手間が増えてしまいますが、やはり手荒れを予防する、また、悪化させないようにするには、こまめな気遣いが必要です。
ハンドクリームの選びかた
手荒れのケアとして欠かせないハンドクリームは、自分の手荒れ段階にあったものを選ぶことも重要です。
「指先のかさつき」「粉っぽさ」が気になる初期段階(1)の方には、オリーブオイルやシソの葉エキス、ヒアルロン酸といった保湿成分が入ったスキンクリームを。
「ささくれ」「赤ギレ」「ごわつき」が気になる中期段階(2)の方には、サージなど血行を促進するビタミンの入ったスキンクリームを。
極度の乾燥、皮膚バリアの崩壊を伴う末期段階(3)の方には、保湿・消炎に優れ、また皮膚への親和性が高い瑞花露(すいかろ)クリームなどのスキンクリームがおすすめです。
お肌は内臓の鏡です。
手荒れを繰り返す方、なかなか治りにくい方は、皮膚トラブルを抱えている方と同じように、内側からのケアも必要です。
特に、皮膚に栄養を与える血(けつ)が充分に満たされているか、また、血(けつ)が生き生きと流れているかどうか、が重要なポイントです。
血が足りない状態=血虚(けっきょ)の方へは、養血(ようけつ)のイスクラ婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)やイスクラ参茸補血丸(さんじょうほけつがん)などがオススメとなります。
また、
血のめぐりが悪くなっている状態=オケツの方へは、活血(かっけつ)のイスクラ冠元顆粒(かんげんかりゅう)や田七人参茶(でんしちにんじんちゃ)などがオススメです。
手荒れの原因が血(けつ)の不足やめぐりではなく、意外なところに潜んでいる場合もあります。
詳しくは岡田厚生堂薬局まで、お気軽にご相談にいらしてください。
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬が異なります。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、服用の際は岡田厚生堂薬局にお気軽にご相談ください!