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15人に一人?乳がん

2013/10/10

 

国立がん研究センターがん対策情報センターの発表によると、現在日本女性の15人~18人に一人が乳がんになる傾向にあるといわれています。

 

岡田厚生堂薬局

 

乳がんで亡くなる方は増加傾向にありましたが、2012年にはじめて減りました。早期発見で治癒率の高いがんであること、2000年頃に日本でも認知されはじめたピンクリボン運動も功を奏し、国からの検診費助成も有効に活用されているのだと思います。

しかし、現代社会において、乳がんを発症する人自体が、年々増加傾向にあることは事実です。

なぜ、乳がんになりやすくなってしまったのでしょう。

 

岡田厚生堂薬局  乳がんになりやすい人はこんな人?

現在のところ、乳がんになる原因というのは特定されていませんが、一般に乳がん発症とエストロゲンは深く関与しているといわれています。
その理由のひとつに、日本の乳がんの約1/4がエストロゲン受容体に結合してがん細胞が増殖する『エストロゲン依存性乳がん』であることが挙げられます。

乳がんの発症リスクを高めるといわれていることは・・・

 

岡田厚生堂薬局  飲酒
お酒がどうして乳がん発症を誘発するのか、その仕組みはまだ解明されていませんが、アルコール摂取量が多ければ多いほど、乳がん発症リスクを高めることは間違いないといわれています。

一日の摂取量として、日本酒一合(180ml)または中ジョッキ1杯(500ml)のビール、もしくはグラス2杯(200ml)のワインならOK、という見解もありますが、これが安全な量だという根拠はありません。飲酒は控えめにしたほうが良さそうです。

 

岡田厚生堂薬局  不摂生な食生活
乳がんに限らず、がん発症要因として必ず挙げられるのが食生活です。

がん発症の方の多くが、添加物の多い加工食品や高脂肪の食生活であったことが明らかになっています。味の濃いもの、脂っこいもの、刺激の強いもの、添加物の多い調味料、外食、コンビニ食、冷凍食品などなど。

やはり病気にならない体作りには、酵素の多い自然の旬の食物をいただくことが良いようです。そして、だしを上手に活用し、自然の味を楽しみましょう。現代人はとかく食べ過ぎ・飲み過ぎ傾向にありますので、腹七分におさえることも大事なポイントです。

ところで「大豆製品をたくさん食べている人は乳がんになりやすい」という説についてですが、大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンによく似た化学構造をしている為、フィト(植物)エストロゲンと呼ばれており、この為、大豆製品の摂取は乳がん発症要因になるといわれています。ただし一方、乳がんの治療薬であるタモキシフェン(ノルバデックス)とも似た構造をもつため、乳がん予防によい、ともいわれています。

食品の大豆製品を摂ることを避ける必要はありませんが、フィトエストロゲン活性だけを追求した健康食品などは避けたほうが良いとされています。

 

岡田厚生堂薬局  肥満に注意!!
肥満は、メタボリックドミノの最初のコマにもなっているとおり、高血圧・脂質異常症・脂肪肝・糖尿病などの生活習慣病の起因となります。

特に、女性は閉経後にホルモンバランスが崩れ、それまでとおりの生活をしているのに肥満になってしまった、といった方もいます。肥満は乳がん発症のリスクを高めるという調査結果も出ています。

食生活、過労、ストレス、運動不足など、肥満になる原因は人それぞれ違いますが、早めに肥満を改善しておきましょう。岡田厚生堂薬局では、あなたの証にあった肥満改善アドバイスを差し上げております。お気軽にご相談にいらしてください。

 

岡田厚生堂薬局  初潮と閉経と出産回数
現代の女性は栄養状態も良いので成長が早く、11歳で初潮という方も珍しくありません。また、女性の社会進出、晩婚化、少子化といったライフスタイルの変化により、昔に比べると初潮年齢が早く、閉経年齢が遅く、出産回数が少ない、ことが乳がんリスクを高める、と一般的にいわれています。

初潮年齢が早く、閉経が遅く、出産回数が少ない方ほど、乳がんになりやすいのではないか、とされていますが、その理由などは全く解明されていません。

中医学の文献には古くから乳岩(にゅうがん)の記載があります。
乳岩は中医学では、肝鬱気滞、脾虚痰湿、オ血、沖任失調などを考えて対応していきます。血の流れが滞っている方便秘などで排泄がうまくいっていない方ストレスや過労が蓄積していたり冷えがあったりして免疫機能が正常に働いていない方、などが乳がんになりやすい人、といえます。

 

 

 

岡田厚生堂薬局  乳がん治療は早期発見がカギ!

岡田厚生堂薬局

原因が特定されていない乳がんは、発症率は高いものの、早期発見で治る見込みの高いがんでもあります。

セルフチェックと乳がん検診で早期発見に努めていただきたいと思います。

セルフチェックは、毎月同じ日に定期的に行うようにしましょう。乳がん検診は国などの補助もあります。

岡田厚生堂薬局  乳房の形をチェック
鏡の前に立ち、左右の乳房の大きさや形に変化がないかチェックします。
へこんでいるところがないか、ひきつっているところがないか、両腕のチカラを抜いてだらんとした状態と、両腕をまっすぐ上にあげた状態でチェックしましょう。

岡田厚生堂薬局  しこりをチェック
横に寝た状態で、左腕をチカラを抜いて横につけ、右手の指をまっすぎ揃えて、左の乳房の外側から内側へ向かって、ゆっくり指を滑らせて、しこりがないかどうかをチェックしましょう。
次に逆に、右手のチカラを抜き横につけ、左手で右の乳房を外側から内側へ向かって調べます。

終わったら、今度は左ワキの下のリンパ節にしこり、グリグリとしたものがないかどうか、右ワキの下のリンパ節も同様にチェックしましょう。

岡田厚生堂薬局  乳首をチェック
乳首にひきつれやただれがないか、乳頭がへこんでいないかどうか、乳首を軽くつまんでしぼり、血液の混じった分泌液がでないかどうかをチェックしましょう。

 

乳がんのしこりは
かたい
でこぼこしている
さかいめがハッキリしていない
整った形ではない
といった特徴があります。

また、非浸潤がんのようにしこりがない乳がんもあります。

他には、痛みや乳房のへこみ、ひきつり、血液の混じった分泌液、乳頭のへこみやただれ、といった症状がありますが、必ずしも何かしらの症状が表れるわけではありません。

セルフチェックで「あれ?」と感じた方、心配な方は、早めに乳がん検診を受けたほうが良いでしょう。そして乳がんと向き合う際には、中医学という方法もあることを覚えておいて頂きたいと思います。

 

 

岡田厚生堂薬局  乳がんにならないためには・・・

まずは食事です。

出来れば思春期に入る子どもの頃から、動物性たんぱく質、高脂肪、高カロリーは控えめに、加工食品や食品添加物の摂りすぎにも注意をしてあげましょう。

もちろん、成人してからも、40歳になってからでも遅すぎるということはありません。野菜・根菜・魚中心の和食献立を積極的に取り入れ、肥満にならないようにしましょう。(※肥満の方は肥満解消をしましょう)

次に運動です。
体を適度に動かして、気血を巡らせておきましょう。体を動かすと、血液循環も良くなり、気も発散されるので、鬱滞したストレス解消にもなります。ヨガやストレッチ、太極拳といった有酸素運動がおすすめです。

3つ目が、飲酒を控えめにすることです。
飲む時はコップ1杯、多くても週に三日、しかし、なるべく飲まないほうが良いでしょう。

がん発症全般にいえることですが、がん発症の多くは良くない生活習慣の積み重ねがそもそもの原因です。

生活習慣を改めることが、乳がん予防、また乳がん切除手術後の再発予防にもつながります。

「食生活を改める」「適度な運動をする」「飲酒を控える」
これらを実現して、結果、生理を整え便秘をなくし過労・ストレスの蓄積を避けることが重要です。

過不足がある場合は、漢方薬を上手に活用し、健康バランスを整えておきましょう。

また、過労やストレスも免疫力を低下させますが、冷え性も免疫力を低下させるので、冷えない体作りもしておきましょう。

 

岡田厚生堂薬局  中医学にできること

乳がんの予防には、エストロゲン作用のない桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)と当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が有名です。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は血流を良くし、ダメージを受けた細胞の修復を促す目的で、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は冷えやむくみ、貧血の改善にそれぞれ用いられています。

しかし、もし便秘があれば桃核承気湯や潤腸湯といった漢方薬が適応ですし、血虚で冷えている場合は十全大補湯などの漢方薬が適応、ストレスをうまく発散できない方へは滞った気の流れを改善する逍遙丸などの漢方薬が適応、むくみが強い場合は五苓散が適応、ということになります。また、霊芝(れいし)も優秀な生薬です。

乳がんの治療は、医師や周りの方とよく相談し、不安や痛みの改善、副作用の軽減、QOL(quality of life:生活の質)の向上、完全治癒など、患者さんひとりひとりの状況や状態に合った対応が求められています。漢方薬や鍼灸といった中医学は、現代医学との併用が可能です。実際に漢方薬を服用の際は、ひとりひとりに合うものが違いますので、必ず漢方の専門スタッフにご相談ください。

※一般に、フィト(植物)エストロゲンの、マメ科の葛根(かっこん)、高麗人参(こうらいにんじん:ジンセノサイド類)、マメ科の甘草(かんぞう)は、乳がんには使用しないほうが良いとされていますが、乳がんの発症予防・再発防止に使うところもあります。

 

※漢方薬は医薬品です。
自分に合っていないものを服用しても効果がでないばかりか、症状を悪化させることもあります。服用の際は、必ず、漢方の専門スタッフにご相談ください。

 

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癌との付き合い方・・・その6

2013/06/04

 

2013年6月        

6月となりました。
さわやかな5月の季節からうっとうしい梅雨の季節を迎えます。
湿邪の影響を受けて起こり易い頭痛、神経痛、胃腸炎などを起こさぬよう、体調管理に充分注意をいたしましょう。

さて、今月のよもやま話は癌との付き合い方・・・その6です。

今年の一月より書き始めてきました『癌との付き合い方』も、もう少し続け、次のテーマに移っていこうと思っております。今しばらくお付き合いください。

という事で、今回は癌治療に於いて西洋医学の治療法と中医治療をどう組み合わせていくか、について書くことと致しましょう。

 

癌の西洋医学の治療法は、

1.手術療法
2.放射線療法
3.化学療法

などが主ですが、このうち今回は手術療法に限って書いていくことと致しましょう。

 

癌の手術、というと、誰でも精神的な動揺に対して、その動揺を鎮めるべくケアする事から始めます。つまり、中医のケアは手術前手術直後回復期と、きめ細かく対処していくのです。

そこでまず手術前のケアですが、一般的に癌の手術は大手術になることが多いので、患者さんには体力と気力が要求されることになります。

従って、中医学のケアとしては気血陰陽を整え、内臓機能を促進し、手術の恐怖を取り除き、より良いコンディションをつくる事を目的に準備をします。

その為、使う薬としてはキヨーレオピン・レオピンファイブ・レオピンロイヤルなどの滋養強壮、また、緊張や恐怖心理を和らげるために逍遙丸(しょうようがん)やエコックW(エゾウコギ製剤)などを、更に癌の進行のスピードを抑制する目的で、白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)やシベリア霊芝、紅芝泉(こうしせん)などを使用します。

 

次に手術直後は組織が切除され、体のダメージが大きく、陰陽のバランスが崩れているので、そのバランスの崩れを回復させる目的で、キヨーレオピン・レオピンファイブ・レオピンロイヤルなどの滋養強壮、香砂六君湯(こうしゃりっくんしとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの、益気健胃(えっきけんい)薬を使用するのです。

また、術後の痛みの回復には、血流を改善し痛みを止める目的で、冠元顆粒(かんげんかりゅう)や田七人参などを使用します。

 

最後に回復期ですが、体内に残っているかもしれない邪気(癌細胞)と闘う患者さんの正気をあげる為に、レオピン類、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などを、精神不安などの場合には、逍遙丸(しょうようがん)、温胆湯(うんたんとう)などを、血行不良などがある場合は冠元顆粒(かんげんかりゅう)、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)などを使用するのです。

 

という事で、漢方及び自然薬のもつ陰陽の調整作用、血流促進作用、自然治癒力増強作用を、上手く活用すれば、その時々に応じて更に良い手当てが出来ると思うのです。(中西医結合)

 

それでは今回はこの辺で・・・。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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癌との付き合い方・・・その5

2013/05/01

 

2013年5月        

5月となりました。
ゴールデンウィークを迎え、心が弾む時です。しかし、楽しいからといって余り浮かれすぎず、余暇はじっくりと楽しみたいものです。

さて、今月のよもやま話は癌との付き合い方・・・その5です。
『誰も書かなかった上手な癌との付き合い方-宋靖鋼著-文芸社』によると、癌になるポイントは「あなたの性格と心理状態」にあると書かれており、性格が癌抑制遺伝子の不活発化につながっているから、と書かれております。

 

癌に限らず、他の生活習慣病の相談を受けていても、病気と性格との関連を、私はよく感じることがあります。

例えば、せっかちで、几帳面で、イライラしやすい人は肝臓病に罹りやすいとか、あるいは女性の場合ですと、PMS(月経前緊張症候群)を起こしやすい、などです。

従って、病気を起こす原因の多くは、その人の性格や環境などが関わっていると考えざるを得ないのです。

また、誌上では次のようにも書かれております。

 

癌にとってよくない性格は2つあります。
憂うつ気味と短気です。
憂うつと短気は「気」の流れを阻害し、「結」の状態にしてしまいます。この状態が長く続くと、神経中枢の大脳皮質や自律神経、内分泌の乱れを起こし、免疫力を低下させ、癌発生の因子が入り込みやすくなり、免疫機能が働かなくなります。

~ 『誰も書かなかった上手な癌との付き合い方-宋靖鋼著-文芸社』より引用 ~

 

いかがでしょうか。

西洋医学では、癌発生の因子として化学因子(タバコ・アルコール・薬物・かび菌など)、物理因子(刺激・温熱・環境汚染など)、感染因子(ウイルス・ピロリ菌など)に重点が置かれていますが、中医学では性格、感情の過不足など、内部的な原因に目を向けているところに違いがあるわけです。

 

いずれにしても(き)(けつ)津液(しんえき)などの流れるものを健康素材と考えている中医学は、それ等が停滞、あるいは結する事によって異常が起こる、という考えは様々な病気の病理を考えるうえでもなくてはならない重要なものといえるでしょう。

 

いつも、この「よもやま話」では書いている事ですが、私たちはもっともっと普段の生活習慣、食生活、心のあり方、呼吸の仕方などに注意し、配慮すべきだと思うのです。

 

自分の健康は自分の責任に於いて守ってゆく。
病気は運悪く起こるもの、という見当違いなことを考えず、健康づくりは自ら、と考えて欲しいものです。

こうやって、一人一人が注意していけば、おのずと病気はもっと少なくなり、総医療費の抑制も出来ると思うのです。

「セルフメディケーション」思想の普及、そして4000年の歴史を誇る中国漢方医学普及による社会貢献を今後も推進していきたい、と考えているところです。

 

それでは今回はこの辺で・・・。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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癌との付き合い方・・・その4

2013/04/01

 

2013年4月        

4月を迎えました。
4月は新入学・新入社に代表されるように、新しく巣立ちの時です。明るく希望ある時です。
是非、立派な学生、立派な社会人になってほしいと思います。

さて、今月は癌との付き合い方・・・その4です。
先月は中医学での癌の発生・発展についての認識が、正気不足(免疫力低下)によることを書きましたが、今月は癌の発病因子としての実邪について書いていこうと思います。

 

西洋医学は癌(がん)の発生・発展原因を主に外部に求めていますが、中医学は主として人体内部の変調に求めています。
つまり、

岡田厚生堂薬局 気滞(きたい)(生理機能や情緒活動の停滞)

岡田厚生堂薬局 オ血(おけつ)(血行不良)

岡田厚生堂薬局 痰湿(たんしつ)(体に不要な水分)

岡田厚生堂薬局 毒熱(どくねつ)(発熱性の病毒素)

などのように、人間内部の変調・異常によって癌はおこると考えているのです。

では、それら変調・異常は具体的にはどのような事なのか、次に記してみましょう。

 

まず、第一の気滞(きたい)ですが、
気滞(きたい)とは、人間のもつ七つの感情である、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚が精神的なストレスなどにより、その運行が遅くなり、滞ることをいいます。
気滞(きたい)の状態が長くなると、消化吸収機能が低下し、血のめぐりにも支障をきたすことになります。
このような時に各種の発癌因子に遭遇してしまうと、腫瘍へと発展する可能性が考えられるのです。

 

次に、オ血(おけつ)ですが、
オ血(おけつ)とは血液の流れが悪くなり、その為に体の中に悪い血が滞った状態を指すのです。オ血(おけつ)状態が発生すると、血の流れ、また、気の流れ、水の流れが悪くなり、それによって様々な症状が現れます。

 

次に、痰湿(たんしつ)ですが、
正常な状態では、水は人体に吸収され、体に有用な水分(津液)となって、体を滋養するのですが、飲の不摂生、感情の乱れ、過労、運動不足などの原因により、脾・肺・腎の機能が低下し、その結果、病理的な水分が滞り、気血の運行を妨げることになるのです。

 

最後に、毒熱(どくねつ)ですが、
感染などにより、また、未消化物の発酵などにより、体の内部に毒熱が発生すると、津液・血液が滞る状態となり、臓器の気血の運行を妨げ、腫瘤をつくることになるのです。

 

以上、発癌について夫々解説してきましたが、実際はその原因はひとつだけという事はなく、数種の原因が絡み合うことにより、発癌あるいは進展するのです。

これ等でもおわかりのように、癌は、タバコ・カビ毒・おこげ、といった外部から入るものによりおこるだけでなく、寧ろ内部の気・血・津液の流れの異常によりおこる、と中医学では考えているのです。

 

まとめると以下のようになります。

癌の形成   気滞・血?・痰湿・毒熱(実邪)
岡田厚生堂薬局
  気虚・血虚・陰虚・陽虚(正気不足)

 

それではまた来月。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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癌との付き合い方・・・その3

2013/03/01

 

2013年3月        

3月となりました。
今回は癌との付き合い方・・・その3です。
癌は中国漢方医学ではどのように考えているのか。今回もその辺のところから紐解いてゆくことといたしましょう。

 

さて、癌発生のメカニズムですが、癌は現代医学では細胞の遺伝子異常によって起こった細胞の形態異常、及び機能喪失とされていますが、中国漢方医学では人体の正気(せいき:抵抗力)が衰えている状態に、様々な邪気(体にとって有害なもの)が凝結して出来上がった「塊」と考えております。

そして、その実邪(発病因子)を気滞(生理機能や情緒活動の停滞)、?血(おけつ:血行不良)、痰湿(体に余分な水分が溜まっている状態)、及び毒熱(発熱系の病毒素)としているのです。

つまり、癌は人体内を流れる気・血・津液の流れの異常及びその停滞、そして病毒系の熱毒により生じた塊と捉えているのです。

 

ですから、気・血・津液の流れを悪くするもの(例えばストレス)は、当然避けなければいけません。また、過度にイライラする、心配する(七情の過不足)なども慎まねばなりません。

それと同時に、漢方医学では癌を発生させる要因として正気の虚を提示しております。
正気すなわち抵抗力の低下があって、邪実が回復せずに進んでゆくと考えているです。

ですから、漢方医学の対応の基本は「扶正去邪(ふせいきょじゃ)」、正気を助け、邪気を取り去ることを主要課題としております。

漢方医学では「正気が体内に充分あれば邪気は広がらない」という考え方がありますが、この場合、正気とはその人が持つ抵抗力、免疫力を指し、また邪気とは体内で発生する有害な病理産物、つまり、気滞、?血(おけつ)、痰湿、毒熱(発病系の病毒素)等をいいます。

つまり体に免疫力があれば邪気は出来難いし、また出来たとしても広がらない、と考えているのです。

 

中国漢方医学でいう正気とは、人体を構成する気・血・津液・精などのトータルな働きを指し、これ等、気・血・津液・精などが不足した状態、つまり気虚・血虚・津液不足・精不足などのトータルな作用不足を、正気が虚した状態と考えているのです。

人体は加齢や日々の飲食の不摂生、また悪い生活習慣、過度の神経疲労などによって、この正気の量を低下させてゆくものです。

そして正気の不足状態が長くなると、内臓の機能は低下し、気血の流れが妨害され、腫瘤(病的なしこり)が発生しやすくなるのです。

おおまかに言って、これが漢方医学での癌の病理です。

現代は文明が進歩し、便利になった反面、余りにも予防・養生意識が希薄となりました。

癌を防ぎたいのであれば、まず日常の生活のあり方から見直してみるべきでしょう。

 

それではまた来月。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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