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運動不足、精神的ストレスと忙しすぎる生活の害

2010/04/04

 

2010年4月        

今回は運動不足→過度の安逸(あんいつ)、そして精神的ストレスと過労・忙しすぎる生活の害について記して行く事と致しましょう。

まず第一に運動不足は人体にどの様な害を持たらすか、という事ですが、結論から言えば運動不足 → 気・血・津液(き・けつ・しんえき)の停滞と、脾虚(ひきょ=脾胃機能の低下)をもたらすという事になります。

 

中医学(中国漢方)では人体は気(き=人体や内臓を働かせるエネルギー)、血(けつ=血液)、津液(しんえき=血以外の体液)、精(せい==人体をつくり出す根源のエネルギー)で構成されていると考えておりますが、 運動不足はこの中の気血津液の流れが停滞する事と、食物から気・血をつくり出す脾胃(消化系統)の機能低下を人体にもたらす事となるので、 体力・抵抗力の無い、疲れ易い、元気のない体が形成されるという事になります。

俗に「流れない水は淀む」、又「開け閉めしない戸はきしむ」ということが言われておりますが、運動不足はその様な事が人体で起こっている、 と考えればその害が容易に理解されるでしょう。

 

次に精神的ストレス・忙しすぎる生活の害について考えてみましょう。
これも結論から言うならば、

【ストレス】→ 肝気郁結(かんきうっけつ)と脾胃・肺の失調、気血津液の停滞。
【過労】→ 気血を消耗、長引くと心肝腎を損傷。

という事になるのでありますが、わかりやすく言うと、ストレスを受け続けていると肝臓の気がうっ結し、その影響が脾・胃・肺に影響を与えるという事です。

 

脾・胃・肺が肝気郁結の結果、影響を受けるとどの様な症状を起こすか、脾胃が影響されると胃痛、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状を起こすのであり、肺が影響を受けると肺の機能が低下し、ストレス性の咳が出る様になる、といった症状が起こってくるのであります。

一方過労の弊害はエネルギー源である気血が消耗され、その量を減らし、長引くと心肝腎といった臓まで影響して回復し難くなるといった病気の芽をつくって行くのであります。

ともかく現代の日本人の生活状況を見てみますと、文明の進歩を享受する一方、肥甘厚味、生冷過食、冷飲・多飲などの間違った食生活を平気でしている事と、忙しすぎる生活、 又逆に運動不足などにより、体が信号、或いはサインを送っているにも拘らず体の声を聞かない、聞く耳を持たないという養生思想の欠如を感ぜずにはいられないと思うのであります。

最後にストレスということで今多くの人は

 

【1】「自分の思うようにならない」事でイライラする。
【2】「今さらどうしようもない」事をいつまでもあれやこれやと思い悩む。

 

といった状態にある様に思えるのですが、このことを中医学から考えれば、
【1】は肝を傷る(やぶる)、と言って肝臓の生理機能を損い、 【2】は脾を傷る、と言って消化系統の生理機能を損うので、どちらにしても人体にひずみが生じ、それがもとで生活習慣病の芽を形成して行く事が予想されるので、良くありません。

「ストレスは喜び感謝の気で治り、有難いと思う心にストレスなし。」とある人が言っておりましたが、現代ストレス社会に生きる私たちには正にその様な心掛けが必要でしょう。

 

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