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肝臓とお酒

2012/09/01

 

暑い夏の疲れが溜まってくる残暑。

サマータイム導入で早めに仕事を切り上げ、暑気払いにビアガーデン、帰宅したらキンキンに冷えたビールをまず一杯、なんて方も多かったのではないでしょうか。

でもちょっと待ってください。
胃腸と肝臓は悲鳴をあげていませんか?

岡田厚生堂薬局  お酒の本当のところ

『酒は百薬の長』といい、生薬を漬け込んだ薬用酒もあるとおり、体に良いのでは?と思われている方も多いのですが、量と飲み方次第では体に害を及ぼす危険、つまり病気のもとになります。

あなたのお酒の量と飲み方を、まずはチェックしてみましょう。

  ビールや酒はキンキンに冷やしたものが好き
  空腹でもつまみなしで酒を飲む
  つまみは食べるが高カロリーなつまみが好き
  ウイスキー・ブランデー・日本酒などアルコール度数の強いお酒が好き
  飲むペースが早いといわれる(思う)
  ほぼ毎日コップ2杯(360ml~400ml)以上は飲む
  夜10時以降でも飲んでいる
  朝から飲んでいる
  糖尿病・脂質異常症の疑いがある

 

以上の項目に、ひとつでもチェックがつく方は消化器系や肝臓に負担がかかっている可能性があります。

体質的にお酒が苦手な方、お酒に弱い方は、もっと詳細に注意する必要があります。

 

 

岡田厚生堂薬局
お酒には以下のような性質があります。

熱を生む
湿を生む
気血をめぐらす
胃を温める

冷えをもっている方や寒い季節には、冷えた体を内側から温めるためにお酒は役立ちます。

しかし、熱をもっている方、皮膚疾患のある方、暑い季節(特に日本は高温多湿)にはお酒は害を及ぼすものとなります。

 

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特にキンキンに冷やした日本酒やビールは、まず胃を冷やしてから、熱を生みます。胃腸はビックリです。

冷たい飲みものを一気に飲んだり、脂っこい食べものやアルコールをたくさん取ることは胃腸の力をどんどん弱くさせてしまいます。

中医学書の古典【黄帝内経(こうていだいけい)】にも「最近の人は果汁を飲むように酒を飲んでいる、だから百歳まで健康を保てない」という旨が記載されています。

そして、日本人は世界的に見ても酒量が多いことがわかっています。

世界保健機関(WHO)では飲酒は口腔癌・咽頭癌・喉頭癌・食道癌・肝臓癌・大腸癌と女性の乳癌のリスクを増大するとして警告を発しており、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)ではお酒は発癌性が認められるものとしてIARC発がん性リスクGroup1に分類しています。

日本国内では、祝いの席や行事、慣習などで飲酒の機会が多い為か、喫煙は悪で飲酒は悪とされていませんが、飲酒と喫煙は同じくらい深刻な健康被害をもたらすと、WHOはいっています。

 

 

岡田厚生堂薬局  肝の役割

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中医学的には『肝は筋を主(つかさど)り、血を蔵し、疏泄(そせつ)を主る、目に開竅し、華は爪にある』といいます。

食べ物は胃から小腸 → 大腸へ送られる流れになっており、アルコールは胃で20%、小腸で80%吸収されて血液に流れ込み、肝臓へと送られます。

肝臓でアルコールはアセトアルデヒドという有害物質に分解され、最終的には炭酸ガスと水に分解され、体外へ排出されます。

 

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飲酒後に、顔が紅くなったり、動悸・頭痛などを感じる方がいます。これをフラッシング反応といい、アセトアルデヒドの分解速度により遺伝的に決定されています。

お酒が強い人はアセトアルデヒド分解速度が速い活性型、お酒が弱い人はアセトアルデヒド分解速度が遅い低活性型、お酒を受け付けない人はアセトアルデヒドをほとんど分解できない非活性型ですから、後者2タイプは特に飲酒量に注意すべきです。

アセトアルデヒドは肝細胞を傷つけ、脂肪の分解を抑制し、まず、脂肪肝を招き、そこからアルコール性脂肪肝やアルコール性肝線維症、肝硬変などの健康被害へとつながっていきます。

肝臓の異常は特に静かに進行していく(サイエントキラー)ものです。自覚症状が少ない分、検査をしっかり受けておくと良いでしょう。

肝臓に脂肪が溜まりやすい、飲酒習慣のある方・多量飲酒する方・閉経後の女性・肥満の方・運動不足の方・脂ものや甘いものが好きな方は特に注意しましょう。脂肪肝の段階でお酒を控えれば、肝臓が健康な状態に戻るとの報告もあります。

尚、お酒を一切飲まない人も、肥満や生活習慣によって成る脂肪肝(非アルコール性脂肪肝疾患:NAFLD)があります。

 

 

岡田厚生堂薬局  肝臓、疲れてるかも?チェック

  疲れやすい、朝起きられない
  急にお酒がまずく感じる、弱くなる
  食欲不振になる、吐き気がある
  かすみ目、目が見えにくい、ドライアイ
  おなかが張るようになった
  熟睡できない、夢が多くなった
  イライラしやすい、怒りやすい
  顔色や皮膚が青黒い
  白目が黄色くなった(黄疸)

上記の項目に心あたりのある方は、早め早めに肝ケアをしていきましょう。

 

 

岡田厚生堂薬局  飲みすぎた時のセルフケア

飲みすぎちゃったら

おなかや背中に痛みがある
嘔吐がとまらない
呼びかけに応えない

以上のような症状がある場合は、速やかに病院に行きましょう。

飲みすぎた時には体内にあるアルコールを速やかに体外へ排出する必要がありため、水をたくさん飲む。

アルコール分解時に発生する活性酸素を抑えるため、抗酸化ビタミンを多く含む食べ物を摂る。

健胃作用・胃粘膜を修復する目的の漢方薬や胃腸薬を飲む。

ことが大切なセルフケアです。

 

お酒を飲む方の間で話題のタウリンとはアミノ酸の一種です。

タウリンには「肝臓の細胞を保護する」「細胞を傷つける活性酸化を除去し、脂肪肝を予防する」「胆汁の分泌を促し、過剰なコレステロールを排出する」「アミノ酸としてたんぱく質の合成を改善する」といった働きがあります。

タウリンは、海老・イカ・タコ・しじみ・はまぐりといった魚介類に多く含まれています。

二日酔いにはしじみ汁と言いますが、味噌もポイントです。
大豆レシチンが脂肪の代謝を良くするので脂肪肝を防ぐ働きがあるのです。

また、冷たいものの飲食は胃腸に負担をかけます。温かい食事を心がけましょう。

 

 

岡田厚生堂薬局  お助け漢方薬&サプリメント

肝臓とお酒

岡田厚生堂薬局  日ごろから肝機能を正常化しておく
田七人参・ウコン・五苓散・黄連解毒湯など

岡田厚生堂薬局  飲みすぎてしまったら・・・
竜胆瀉肝湯・五苓散・黄連解毒湯など

岡田厚生堂薬局  飲酒によって失いすぎた水分、ミネラル補給に
イーパオ(益宝)・牡蠣製剤など

岡田厚生堂薬局  消化不良、胃炎、胃痛に
健胃顆粒(香砂六君子湯)、補中丸、晶三仙など

※あなたの体の状態にあわせて漢方薬またはサプリメントのご提案をしております。お気軽にご相談ください。

 

 

楽しいお酒の肴には焼き魚、納豆、こんにゃく、キャベツ、アスパラガス、大根、三つ葉、かぼちゃ、ごぼう、さやえんどう、えのき、しめじ、そら豆、白菜、れんこん、などがオススメです。

どうしても脂っこいもの、塩辛いものを食べてしまう、という方は、食後にりんごやみかんをたくさん食べてください。

胃がもたれる、胃痛・胸やけ、調子が悪い、肝機能が気になる、という方は是非、お気軽にご来店・ご相談ください♪

 

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食べ過ぎ・飲み過ぎの漢方的対応

2011/01/05

 

2011年1月        

明けましておめでとうございます。
今年も「よもやま話」そして岡田厚生堂薬局を宜しくお願い申し上げます。

さて、平成23年はどのような年となるのでしょうか。
年頭に当たり、世界の平和と人類の健康を心より祈念申し上げます。

ところで今回の「よもやま話」は年末・年始の食べ過ぎ・飲み過ぎの漢方的対応について記していきたいと思います。

 

日本の年末そして年始はとかく食べ、飲む機会が多くなります。

そして、これ等を経過したあとは誰もが決まって胃腸の状態が悪くなるものです。その様な時にどの様に対処すれば良いか、東洋医学的には2つの事に留意せねばなりません。

 

1つめは、食べ過ぎ・飲み過ぎによって疲れた脾胃を回復させること。
2つめは、特に飲み過ぎによってつくられた湿邪、熱邪を除去することです。

 

そしてこれ等の処置を致しませんと、脾胃機能の低下のままに過ごしてしまうこととなり、人体に備わる免疫力・抵抗力が低下し、風邪・インフルエンザなどの感染性疾患にかかりやすくなります。1月中旬頃までにはしっかりと対処しておきましょう。

 

と、いう事で次に「食べ過ぎ」によってもたれた胃腸にはどのような対処が良いか。

中国には「保和丸(ほわがん)」又「大山ザ丸(だいさんざがん)」という消化促進に良い漢方薬があります。

これ等の処方は穀類の消化を助ける神麹(しんぎく)、麺類の消化を助ける麦芽、肉類の消化を助けるサンザシなどが使われており、中国の一般家庭では食べ過ぎや消化不良などに幅広く使われています。

しかし、日本にはこれ等の処方がありませんので、これによく似た晶三仙を入手し、飲まれたら良いでしょう。

 

また胃弱タイプでお腹が張る、ゲップが出る、下痢しやすいなどの症状を伴う消化不良には六君子湯(りっくんしとう)・香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)などの益気健脾薬(えっきけんぴやく)を服用すると良いでしょう。

 

次に飲み過ぎによって荒れた胃腸にはどのように対処すれば良いか。

酒は東洋医学から考えると湿(不要な水分)と熱を生じる作用がある為、胃腸の働きが低下し、水分代謝もうまくゆかず、不要な水分は多いのに体に必要な津液が作られない為、ノドが渇くといった症状がでてくるようになるのです。

そしてこの状態を放っておき、飲酒を続けていると湿邪・熱邪の停滞そして肝臓疾患へと好ましからざる状態を形成していくのです。ですから早めに対処しなければいけません。

 

このような状態を改善するためには、体内に貯まった湿邪・熱邪を速やかに取り除くいんちん五苓散(いんちんごれいさん)・星火温胆湯(せいかうんたんとう)などを服用すると良いでしょう。

 

両薬とも熱邪をとる生薬、そして利尿作用に優れた生薬が配合されているので、酒呑みには大変便利な処方といえるでしょう。といって酒はあくまでもほどほどに、が原則である事に変わりはありません。

 

ということで、当店では本年度も更に相談力を高め、皆様の色々なお悩みにお応えしていこうと考えております。是非、ご相談においでくださいませ。

 

尚、当店では中医師(中国の漢方医師)林建豫に週一回来ていただいております。

林建豫は中国では助教授資格も取得しておりますし、西洋医学、東洋医学の両医学に明るい実力者です。

どんなご相談にも応じますが、特に不妊相談、また皮膚科疾患のアトピー性皮膚炎などを得意としております。当店の相談でめでたくお子様がお出来になった症例、また難治性といわれる尋常性乾癬などが改善された症例などがございますので、あきらめずにご相談にいらしてください。

 

それでは本年も、この「よもやま話」と当店へのご愛顧宜しくお願い申し上げます。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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