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五味

2010/11/03

 

中医学の基礎、五行論では、食べ物もその作用により、甘い・辛い・しおからい・すっぱい(酸)・苦い、という五つの味に分類されています。

ほとんどが食べ物の味そのままですが、いくつかは味覚と異なる分類だったり、また複数の味に当てはまる食べ物もあります。
例えばりんごは甘と酸に含まれます。

 

岡田厚生堂薬局

 

五味(ごみ)には健康を保つための働きがあります。

そして、上図のように相当する臓器と深い関わりがあり「甘」は脾臓、「辛」は肺、「鹹(しおからい)」は腎、「酸」は肝、「苦」は心と関係があり、それぞれの五味は五臓を養いますが、摂りすぎると五臓を傷つけます。

例えば、苦い味は心を養いますが、苦い味ばかりたくさん摂りすぎると心を傷つけ、眠れない・夢を多くみる、といった症状が表れるようになります。

五味の作用を覚えておくと、その日の体調にあわせて食生活に活用することができます。吹き出物がでたら苦味の食べ物を、疲れたときは甘味の食べ物を、といった風に工夫して心身のバランスを整えてみてください。

また、味の濃いものは内臓全体の働きを低下させるので、うす味を心がけたいものです。

 

 

岡田厚生堂薬局  甘味 ・・・ 脾 ・・・ 消化器系

 肉・魚   野菜   果物   その他 
  牛肉
  いわし
  あゆ
  かつお
  うなぎ
  鶏肉
  人参
  山芋
  さつまいも
  白菜
  ごぼう
  りんご
  いちじく
  柿
  さくらんぼ
  バナナ
  牛乳
  米
  小麦粉
  大豆
  砂糖
  はとむぎ
 
 

滋養強壮・疲労回復の作用があるので、疲れたときに摂ると癒されます。また胃痛・頭痛・生理痛などの痛みを和らげたり、冷えにも良いとされています。 しかし食べ過ぎると腎臓・膀胱を傷めるため、毛髪・肌に良くなく、浮腫みの原因となります。「鹹味」で加減します。
 

 

 

岡田厚生堂薬局  辛味 ・・・ 肺 ・・・ 呼吸器系・皮毛

 肉・魚   野菜   果物   その他 
  にんにく
  らっきょう
  ニラ
  ねぎ
  わさび
  生姜
  しそ
  せり
  銀杏
  ミント
  あんず
  金柑
  唐辛子
  こしょう
  はっかく
  ちょうじ
  ウイキョウ
 
 
発汗作用と気血のめぐりを良くする作用があるので、体内に滞ったものを外へ排出する目的で活用すると良いでしょう。また、冷えや消化不良にも活躍します。 食べ過ぎると、気が消耗するので肝臓・胆嚢・目を傷めることにつながります。「酸味」で加減します。
 

 

 

岡田厚生堂薬局  鹹(しおからい)味 ・・・ 腎 ・・・ 泌尿器系・生殖器系

 肉・魚   野菜   果物   その他 
  牡蠣
  かに
  アサリ
  いわし
  いか
  豚肉
  栗
  くるみ
  昆布
  海苔
  わかめ
  もずく
  ひじき
  味噌
  醤油
  岩塩
(にがりを含んだ)
 
 
体を潤す作用と利尿作用があります。しこりをやわらかくするのでリンパ節の腫れや痛み、便秘に良いでしょう。 但し食べ過ぎると血の粘度があがり、よって血の流れが滞るので心臓や小腸を傷める傾向にあります。「苦味」で加減します。
 

 

 

岡田厚生堂薬局  酸味 ・・・ 肝 ・・・ 肝臓・自律神経系

 肉・魚   野菜   果物   その他 
  ぶり   みょうが
  トマト
  小豆
  レモン
  あんず
  ゆず
  すもも
  ぶどう
  りんご
  梅干
  酢
  ヨーグルト
  サンザシ
 
 
主に収斂作用。具体的には多汗・寝汗・下痢・頻尿や気の漏れなどを抑えたり、逆にウイルスの入り込む隙を無くす作用をもちます。 とはいえ、食べすぎると、すい臓・胃を傷めますので「甘味」で加減します。
 

 

 

岡田厚生堂薬局  苦味 ・・・ 心 ・・・ 精神・循環器系

 肉・魚   野菜   果物   その他 
  鶏レバー
  豚レバー
  うど
  かぶ
  ごぼう
  レタス
  苦瓜
  セロリ
  パセリ
  筍
  あんず
  みかんの皮
  ひじき
  アロエ
  菊花
 
 
体の熱をさまし、余分な水分(毒)を排出する作用があります。のぼせ・イライラ・発熱・湿疹・吹き出物・便秘の改善に役立ちます。 とはいえ、食べ過ぎると肺・大腸・鼻を傷めるため風邪にかかりやすくなります。「辛味」で加減します。
 

 

 

岡田厚生堂薬局  食べ物の性質

食べ物には大別して体を温める作用のある「温・熱性と、体を冷やす作用のある「涼・寒性どちらにも属さない「平性の3つの性質があります。

体調や体質にあわせて、冷える時は「温・熱性」の食べ物を、のぼせがある時は「涼・寒性」の食べ物を摂るようにして、体の中からバランス良く体調を整えていきましょう★

 

 

岡田厚生堂薬局
牛肉・羊肉・鶏肉・馬肉・鯵・穴子・鰯・海老・うなぎ・フグ・かぼちゃ・かぶ・玉ねぎ・長ネギ・キャベツ・うど・紫蘇・生姜・ピーマン・ふき・らっきょう・ししとう・玄米・もち米・あんず・さくらんぼ・みかん・桃・ライチ・栗・胡桃・大豆油・味噌・酒・ナツメグ・ジャスミン・紅花・ナツメなど。

 

 

岡田厚生堂薬局
鴨肉・スッポン・あさり・牡蠣・カツオ・しじみ・たこ・どじょう・はまぐり・きゅうり・セロリ・ごぼう・ナス・冬瓜・金針菜・筍・レタス・れんこん・ほうれん草・こんにゃく・黒きくらげ・昆布・海苔・わかめ・葛・粟・小麦・そば・緑豆・柿・スイカ・パイナップル・バナナ・ブルーベリー・メロン・シナモン・菊花・はと麦・百合など。

 

 

岡田厚生堂薬局
豚肉・鶏卵・あわび・カレイ・秋刀魚・さば・いか・なまこ・たら・まぐろ・スズキ・ぶり・牛乳・大根・人参・アスパラガス・ちんげん菜・なずな・絹さや・水菜・白きくらげ・ひじき・ゆり根・いちご・いちじく・ぶどう・りんご・サンザシ・はすの実・枸杞子・柚子・銀杏・ごまなど。

 

 

 

岡田厚生堂薬局

最近は人類の努力により、食べ物の季節感が失われつつある、といった背景があります。

ほとんどの方が体験してきたとおり、野菜や果物はその季節にあった作用をもっています。

きゅうりやナス、すいかといった夏野菜は体の熱を冷まし、余分な水分を外へ排出してくれるといった作用をもっています。

ビニールハウスで育ったすいかを冬場に食しても、体が冷えたり、冬場に必要な水分(潤い)を排出しては意味がないということです。

体調や体質にあった食べものを食べる、そして季節にあった食べものを食べる、ということがとても大切なことですね。

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岡田厚生堂薬局では食養生のご提案も差し上げております。

どうぞお気軽にご相談にいらしてください。

 

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季節の地産食物の恩恵

2010/06/04

 

2010年6月        

地産地消(ちさんちしょう)は、地域生産地域消費(ちいきせいさん・ちいきしょうひ)の略語で、地域で生産された農産物や水産物をその地域で消費することをいいます。 昨今、流通過程が短いため産地偽装がしにくい、CO2削減、などのリスクヘッジの観点から推進されていますね。

地域の食べ物を、季節ごとに味わうことは、実は中医学(中国漢方)の観点からもわたしたちの体に良いことづくめなのです。

 

【輸入食品・ハウスもの・加工食品・冷凍食品】
輸入食品・ハウスもの・加工食品・冷凍食品など、およそ気候風土から離れた食生活を恒常的に送ると 食養の基本である季節のもの、身近でとれたものを食すという原則からはずれることとなります。

 

体は陰陽失調(陰陽というバランスの崩れ)を起こし、この結果脾胃(ひい=消化器系統)をこわし、自然治癒力、抵抗力を低下させて行く事につながります。
また、冷凍食品なども常食するとなると脾胃を冷やす事となり、その結果、湿邪(しつじゃ)・熱邪(ねつじゃ)という病理産物をつくって行く事となります。

 

厚生労働省が推進している1日30品目以上をバランスよく食べるという運動も、これだけ遠方の食材、輸入品、加工食品などが出まわっている現状では陰陽失調を起こさない食べ方をするのはまず無理でしょう。やはり食養の基本は、

 

岡田厚生堂薬局 身土不二 岡田厚生堂薬局 自分の住んでいる近い範囲で、その季節にとれた自然のもの。
岡田厚生堂薬局 一物全体 岡田厚生堂薬局 野菜なら葉から根まで、魚なら頭からシッポそして骨ごと。
岡田厚生堂薬局 陰陽 岡田厚生堂薬局 食物には食性がある。
食物の食性(熱性・温性・平性・涼性・寒性)と自分の体質を考えて。
岡田厚生堂薬局 腹八分 岡田厚生堂薬局 少食、腹八分目、よく噛む。

 

という事になるのです。
この様に現代の日本では発病原因が飲食を含めて悪しき日常生活の習慣にあることを、ほとんどの人は気づいていません。 そして更に問題なのは専門家と言われる人がその間違いを指摘できずにいるという事です。

 

【農薬・食品添加物・環境汚染・シックハウスなどの各種化学物質】
物質によって害するところは違いますが、上記の共通点として腎(じん)という内分泌に関わる系統、そして免疫に関わる系統を損傷する事となり、近年話題となっているそれ等によるアレルギー症状も中医学から考えれば、風毒(ふうどく)や湿毒(しつどく)によるものと考えられるのです。

 

ここで極く微量の化学物質に対して過敏に反応してしまう「化学物質過敏症(シックハウス症候群)」について記してみる事と致しましょう。

化学物質過敏症の発症原因とされている物質は企業が作った建材、塗料、壁紙などの接着剤に含まれた有機化合物によるとされていますが、それ等物質に感作して、どの様な症状を表わすのか列挙してみましょう。

 

岡田厚生堂薬局  目の痛み、頭痛、吐き気、アトピー性皮膚炎
岡田厚生堂薬局  身体疲労、ストレス、情緒不安定
岡田厚生堂薬局  筋肉痛、関節痛、咽喉の痛み
岡田厚生堂薬局  微熱、下痢、不眠など

 

アレルギーという体質的ひずみを持った人に現われる過敏症状というだけにとどまらず、前記の症状からもわかる様にいかにそれ等が人体を傷害するかがおわかりいただけましょう。

それでは最後にそれ等によって損われる腎とは、東洋医学的にどの様なものを指しているのかにつきふれてみる事と致しましょう。

 

★腎の七つの働き★
中医学でいう「腎」は単に腎臓の働きをさすのではなく、脳下垂体、副腎、性腺、甲状腺、膵臓などのホルモン系や、泌尿生殖器の働き、免疫に対する働きなども含まれ、五臓の根源ともいうべき重要な臓(系統)とされています。

 

岡田厚生堂薬局 精を蔵し、発育・生殖をつかさどる(精という人体の根元のエネルギーを蔵す)
岡田厚生堂薬局 水液をつかさどる(水分の代謝に関わる)
岡田厚生堂薬局 納気(吸気)をつかさどる(呼吸の吸気をつかさどる)
岡田厚生堂薬局 骨をつかさどり、髄を生み、脳に通じる
(骨髄の働きを強化する、歯を丈夫にする、脳の働きを良くする)
岡田厚生堂薬局 耳の働きに関与する(耳の機能を活発にする)
岡田厚生堂薬局 二陰をつかさどる(大小便を正常にする、性機能を活発にする)
岡田厚生堂薬局 その華は髪にある(髪を黒々と保つ)

 

いかがでしょう。西洋医学で言う腎臓の働きとはずい分違うという事がおわかりいただけたでしょう。 そして前記物質を恒常的に摂取又吸引する事により、腎を損傷して行く訳ですから、私達は日頃からご自身そしてご家族の健康管理にもっと注意を払うべきでしょう。

 

予防・養生の事、又病気でお困りの事、何でもご相談下さい。真剣に御指導致します。

 

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夜行性・閉じこもり生活がもたらす災い

2010/05/04

 

2010年5月        

予防・養生という観点から考えると、現代の生活は文明の恩恵に浴しているという事とはうらはらに、人々の生活は不健康、そして病気をつくる方向にどんどん流されていっていると感じられるのです。

夜更かしをしたり、不規則な生活を送っていたり、過剰な冷暖房の部屋に長時間いたり、室内に閉じこもったままの生活の何がいけないのか、どのようなところに気をつけなければいけないのか、について考えてみることとしましょう。

 

まず、【夜行性】・・・夜更かしをしたり、不規則な生活を送ることについてです。

 

中医学(中国漢方)のベースである陰陽五行論では、 昼は陽に属し、夜は陰に属し、陰は収蔵、寒という性質をもっており、植物がイモや種の形で冬に生命力を貯えておくように人間もおとなしく眠っている時間であり、しかも昼に消耗した活力源である精・血・気を充足させておくべき時間である、と定義しています。

 

その「休んで備えておく」時間に起きて活動するという事は、肝・腎に貯えておくべき血・精が消耗し、体は血・精(気)の消耗した疲労が回復しにくい体へと変化して いくことにつながります。(肝血虚・腎虚)

 

従って陽である昼に活動し、陰である夜になったら、体を休め、眠る、つまり自然の運行に合わせ、生活リズムを整えて行く「天人相応」の原理に反して生活を送ると、体や心のバランスが崩れ、不調をきたすのは当然のこと、というわけです。

 

しかるに現代の生活を見ると、仕事や勉強などで起きているという事はある程度いたし方ないとしても、パソコン、テレビ、夜遅くまで飲んでいる、遊んでいる、といった事がむしろ当たり前という風潮になっている、こんなところに現代生活の病気をつくる原因が潜んでいると思われるのです。やはり人間は自然の法則を良く理解し、その法則から逸脱しない様、生活を送りたいものです。

 

次に【閉じこもり】・・・過剰な冷暖房の部屋に長時間いたり、室内に閉じこもった生活についてですが、 結論から言えば「過剰な冷暖房の部屋」に長時間いることは、陰陽失調を招き、 「室内に閉じこもった生活」は、皮膚の虚弱化(肺気虚)を招き、 しかも過度の安逸を決め込む訳ですから、体の中では気血津液の停滞、そして脾虚という気血をつくる消化機能の弱りが招来されるのです。

 

具体的に言うと暑い時にに汗という形で津液(体の水分)を発散させようと体がしている時に、クーラーで不自然に冷やされると、出るべき津液が不自然に抑えられ、逆に皮膚に滞って体調が狂わされ(陰陽失調)、 冬に皮膚が引き締めつつある時に、暖房で暖め過ぎると毛穴が開いて風邪を引きやすくなります。
また皮膚の温度調節が狂わされるので、寒さ・暑さに対応する能力が弱る(肺気虚)、という状態を招来することとなるのです。

 

この様に一見快適に見える現代文明生活は、健康という観点からみれば落とし穴だらけの危険一杯な生活と言えるでしょう。

 

それでは最後に表記の生活を続けて行くとどの様な症状を招来して行くのか、簡単に記しておきますので養生の参考として下さい。

 

★夜更かしや不規則な生活を続けて行くと・・・
生理経血量が少ない。無月経。顔色が白や萎黄。不眠。すぐイライラする。怒りやすい。頭がフラフラする。めまい、立ちくらみなどがある。活動する意欲が低下して慢性的なうつ状態を生じさせることがある。・・・など。

 

★過剰な冷暖房や室内に閉じこもった生活を続けて行くと・・・
カゼを引きやすく治りにくい。体温調節の働きが弱る(寒がりで暑さに弱い)。クーラー病。運動不足で津液のめぐりが悪くなると食欲減退、吐気、下痢、むくみ、湿疹やアトピーの悪化、手足の痺れや冷え、関節痛、めまい、頭痛、身体の重だるさ、疲れやすい、などが起こりやすくなる。

 

やはり私達は平素から「自分の健康は自分で守る」そして「病気になる、或いは病気をつくる事は恥ずかしい事」という位の強い養生思想が欲しいですね。

 

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肥甘厚味(ひかんこうみ)の過食・生冷(せいれい)過食の害

2010/03/04

 

2010年3月        

「肥甘厚味」とは、中医学(中国漢方) によく出てくる概念で、肥とは脂肪、甘とは甘いもの、厚味とは味の濃いもの、つまり肉(魚肉)、油、砂糖、乳製品、酒などの高カロリー、高蛋白質の食品を言います。

これ等の食品は第二次世界大戦後、アメリカの文化そして栄養学が導入されて以来、急速に広まって来た食品群なのですが、もともと穀菜食によって体質を形成して来た日本人の体質には根本から合わなかったのです。

従って現代人は、それ等の多食が原因と考えられる疾患、つまり高血圧、高脂血症、糖尿、肥満(メタボリックシンドローム)などのいわゆる生活習慣病が多くなって来たのです。

 

では何故「肥甘厚味」の過食が体に悪いのか?

中医学の考え方では「肥甘厚味」の過食は体内に 湿邪(しつじゃ)・熱邪(ねつじゃ)という病理産物をつくり、そしてそれは脾(ひ=消化器系の生理機能)を損傷し、食積(しょくせき=食毒)を生むという人体に好ましからざる状況(病気の芽)をつくっていく事となるのです。

 

そしてこれ等の悪習慣を続けると、やがてそれが因となり脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの循環器系疾患を発症する様になっていくのです。

 

次に「生冷過食」の害についてですが、「生」とは生のもの、つまり刺身、生野菜など生で食べること、そして「冷」とは言うまでもなく冷たいもののことです。 生で食べたり、冷たくして食べることが多いと何故良くないのでしょう?

 

結論から言えば生もの、又冷たいものは「後天(こうてん)の元気」をつくる脾・胃を損うからであり、 そしてそれ等をやめないで食べ続けて行くと、やがて後天の元気である「生命力」という健康の根幹を低下させていく事となるので、充分注意しなければならないのです。

 

さて「生冷過食」の害について記して参りましたが、次にその害の具体例について紹介する事と致しましょう。

 

当店のお客様にお刺身が大好きで、もう20年以上も常食しており、それが原因で皮膚病が10年治らない(皮膚科に通っている)というお客様がおりました。

 

お客様へは、その習慣(刺身、冷たいものの常食)を止めて頂き、二種の漢方薬とレオピンを服用していただいたところ、1ヶ月ほどで改善しました。

 

この方の場合、生冷過食が脾胃の機能を損傷し、脾胃に生じた湿熱(しつねつ)が、脾と関係の深い肌に充満して慢性の湿疹を生じ、治らなくさせたという害をつくっていたのです。 脾胃に湿熱を生じる原因となった生ものや冷たいものの飲食をやめて、既に体内に滞っている湿熱を排出する漢方薬によって、改善に向かったというわけです。

 

更にこれ等悪習慣を改善しないでいくと皮膚疾患だけにとどまらず、痰飲(たんいん)とお血(おけつ)という病邪があわさる「痰お互結(たんおごけつ)」という状態をつくり、狭心症、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を形成していくので、十分注意しなければなりません。

 

現代の日本人の一般的な生活は余りにも「自然の摂理」から離れている為、病気の原因に満ちあふれており、そして内なる体の声を聞く耳を持たない為、悪習慣を続けていてもそれが原因であると気づかない場合が多いです。

 

だからこそ、これからは「予防と養生」の重要性をしっかり認識し、病気の芽をつくらない様に努力する事が大切なのです。

 

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冷飲・多飲の害(氾濫する体を冷やす飲料)

2010/02/03

 

2010年2月        

現代の日本は経済状況が良くなった為か、冷蔵庫や自販機などが普及した為か、冷たいビール、冷たいお茶、など冷やした飲料を過度に摂る社会となってしまいました。

近頃は冷やしたビールを冷やした容器で飲むというおよそ反自然的な行為がごく普通に行われる社会状況となってしまいました。

「ドロドロ血液」を薄める?どこに行くのにもペットボトルを持ち歩き、たえず水分を補給?水を摂る事が健康につながる? 果たして、冷飲・多飲は人体のどこを傷害し、どの様に健康を損ねてゆくかについて記してみる事と致しましょう。

 

中医学(中国漢方)の理論に「脾(ひ)は湿(しつ)を悪(い)む」という言葉があります。

つまりという消化器系の生理機能は湿という邪気を大変嫌う、という事であります。

更に冷え()という邪気はの陽気(ようき=人体を温める熱の気、脾を動かす気)を損なうので、冷飲過多、あるいは多飲は結果的に脾の生理機能を損なう事になるのです。

そして更に見逃す事の出来ない事は「脾は後天(こうてん)の本(ほん)」という事であり、その「後天の本」つまり生命力とか抗病力とかに冷飲・多飲は多大な影響を与えている事であります。

では「後天の本」とはどのような事を指すのでしょうか。

中医学の理論に「先天(せんてん)の元気(げんき」と「後天(こうてん)の元気(げんき)」という概念があります。

「先天の元気」とは両親から受けついだ気で、その気は母の受胎中に子供の腎中(じんちゅう)に備わる、とされております。

一方「後天の元気」とは生まれ出てから飲食物より得られる気で、その気はの働きにより生成する、とされております。

従ってを損なう食習慣を続けていると、後天の元気を作り出すものが壊されるので、元気すなわち「生命力」「抵抗力・免疫力」等を低下させる事になり、結果的に寿命にまで影響を及ぼす、というわけです。

また冷飲・多飲によって損なわれたはその機能の一つである運化作用(うんかさよう=摂り入れた飲食物を栄養物に転化させ各臓腑に運ぶ作用)を低下させ、結果として人体各所に水滞(すいたい=水毒)をつくる事となるのですから、人体に二重のデメリットを生じさせる事となるのです。

そしてこれ等の機能低下と水滞は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、喘息などのアレルギー疾患を引き起こしている事は中医学者の間では、よく知られているところであります。

冷たいものには冷蔵庫・自販機などで冷やしたものだけに限らず、食物そのものに「寒(かん)」「涼(りょう)」などの食性(しょくせい)を持つものがある事もつけ加えておきます。

ともかく現代人は間違った食習慣を一刻も早く正し、健康で長生きする為の「脾」「腎=先天の元気が蓄えられる処」をもっと大切に保護する事を提案したいと思います。

 

岡田厚生堂薬局   現代食生活と症状との関係

 

生もの・冷たいものの過食 岡田厚生堂薬局 脾胃の陽気を損傷し、腹痛や下痢を起しやすくする。
脂っこいものの食べ過ぎ 岡田厚生堂薬局 脂っこいものは熱に変化しやすいため、イライラ・歯茎の腫れ・口内炎・便秘・おでき・ニキビなどの熱症状を出やすくする。
日常的に熱いものの摂り過ぎ
(激辛食品・飲酒など)
岡田厚生堂薬局 胃腸に熱がたまり、便秘・痔などを起しやすくする。
脂っこいもの、生もの、甘いものの摂り過ぎ 岡田厚生堂薬局 湿を発生させ、湿の症状(天気が悪くなると症状が悪化する)などを起しやすくする。

 

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