中医学(中国漢方)の子宝相談において、赤ちゃんが欲しい女性へは周期法という妊娠しやすい体づくりをご提案しています。
生理がきた日から、次の生理がくるまでを1つの周期として考えます(28日間前後が一般的です)。
そして1つの周期を「生理期」「卵胞期」「(排卵期)~黄体期」と3つの期間に分けて対応していきます。
基礎体温表があまりにも乱れていたり、他に気になる症状があると判断すれば、周期法を適応する前に、まず、からだと心をある程度整えておく必要があります。
といいますのも、カラカラの大地に例えばひまわりの種をまき、水や日光を与えても芽がでないのと同じで、新しい命を授かり育てるにあたってはそれなりの準備が必要になってくるからです。
そして「なぜ心も?」と聞かれることもありますが、中医学の基礎の考え方、陰陽五行論には最初から「肝(木)」「心(火)」「脾(土)」「肺(金)」「腎(水)」とあるとおり、心も重要な五臓のひとつだからです。
中医学でいう「心」は臓器としての心臓という意味だけでなく、精神・意識・思考といった「こころ」の働きも含んでいます。
例えば、不眠・不安・焦燥感といった「こころ」の症状は『心血の不足』によるものとして説明されています。
中医学では、五臓、つまり全体の働きがバランス良く整ってこそ健康である、何か症状があればどこかのバランスが崩れている、と考え、対応します。
赤ちゃんを望まれている方は、新しい命を育めるよう、からだと心を整えていきましょう。
陰と陽
中医学では、基礎体温表の排卵期を境に体の中の陰と陽が大きく変化する、と考えます。
生理期は「瀉陰」卵胞期は「陰長」で、ともに陰です。排卵期が「重陰転陽」で、ここで陰から陽へ転化し、黄体期が「陽長」で陽ですが、最期4日ほどが「重陽転陰」でまた陰へ転化していきます。
陰と陽はどちらか片方だけでは存在し得なく、またお互いがお互いを影響しあう関係にあります。日蔭が陰で日向が陽、アルコールランプのアルコールが陰で燃えている炎が陽です。陰がなければ陽も存在しません。
つまり、生理期・卵胞期が順調でないと次にくる黄体期も影響されて不調になる、生理が整えば、黄体期も整ってくるという循環が繰り返されるということです。
からだと心が整ってから妊娠すると、妊娠経過が順調で産後のひだちも良く、その母体から生まれた赤ちゃんも極めて元気、という点も大きなメリットといえるでしょう。
周期法を用いたからといって、どなたでも確実に100%妊娠するとは言えません。しかし、妊娠しなかった場合でも、からだと心の状態が今までより良くなることは確かです。
周期法はまた、病院での不妊治療と併用ができ、漢方薬や食養生、生活養生法がプラスに働く場合が多く見受けられます。
実際に今まで原因不明といわれていた方や、数々の不妊治療を行っていらっしゃったご夫婦が、中医学との併用により自然にスムーズにお子様を授かったというご報告をたくさん頂いております。
健康なからだと心を作ることが赤ちゃんを授かる前のママとパパに必要です。まずはゆっくりとお話を伺わせていただき、ご夫婦のからだと心を整える方法をご提案させていただきたいと思っております。ご予算に関しましても遠慮なくご相談ください。親身にご相談をお受けいたします。
高齢出産?気になる方は・・・
まず、今このページを読んでいる貴方が今すぐ取りかかれる方法は食養生です。オススメの食材は黒い食べものです。
黒米・黒ごま・黒豆・ひじき・黒きくらげ・焼き海苔など、黒い色の食べ物は成長・生殖を司る腎の力を補ってくれます。妊娠力アップに大いに役立ちますので、食生活に積極的に取り入れてみましょう。
また、五黒といって黒い食材をふたつみっつ組み合わせるのが上手な食べ方です。
山芋や納豆も腎の力を補いますので、ひじき煮にとろろをかけたり、納豆に焼き海苔と黒ごまをかけて食べるなど、組み合わせていきましょう。
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