勃起不全(Erectile Dysfunction)略してEDとは男性の性機能障害のひとつです。
● 勃起しない
● 勃起するが、かたさが足りず挿入できない
● 性交中にやわらかくなって抜けてしまう
● 勃起が持続しない
● 勃起する時としない時がある
性交渉をするために有効な勃起が得られなく満足な性交が行えない状態をEDといい、通常性交の75%以上で出来ないもので、心因性のもの、糖尿病などの生活習慣病が関係しているもの、加齢によるもの、など、その原因は様々です。
一般にインポテンツとも呼ばれています。
生まれつき一度も勃起したことのない人を一次性のインポテンツ、一時は可能だったがその後インポテンツになった二次性のインポテンツがあります。
また、勃起が得られ性交渉はできますが、膣内では射精できないものを膣内射精障害といい、インポテンツの亜型と考えられています。
日本人成人男性のおよそ4人に一人の方(50代~60代は2人に一人)が勃起不全に悩んでいると推測されています。
EDの原因
心因性ED |
過去の性における失敗、「全然ダメ」「下手くそ」などの言葉の暴力、経済的なストレス、過労、プレッシャー、といった、当人が思い当たる心因的原因だけでなく、性に関する誤解やショック、嫌悪、過去のトラウマ、抑圧された悲しみ・おそれ・不安など、当人が既に忘れている深層心理的な原因も含まれます。
機能性EDとよばれていて、EDのおよそ8割の方が心因性EDであるとのデータもあり、不安原因をとりのぞくことがメインの対応方法となります。 |
生活習慣病 | 糖尿病、心疾患、高血圧、高脂血症などの生活習慣病に起因するもの。 器質性EDとも呼ばれていて、例えば「神経の障害がある為、性的刺激を受けた脳が神経を介して信号を陰茎に送れない」「陰茎の動脈硬化により勃起しない」または過去の手術で陰茎海綿体の血管や神経を損傷している場合などがあります。 その他、前立腺炎や前立腺肥大症、高血圧症や慢性腎不全の方の治療薬による効果の一部でEDが起こりやすくなっているもの、脊髄腫瘍や椎間板ヘルニアなど生まれつきの疾患によるものなども含まれます。 |
加齢によるもの | 年齢を重ねていくにつれ、勃起しづらくなる、誰もが体感することです。中医学的には腎虚(じんきょ)といって、自然な流れです。しかし、早すぎる老化は十分に防ぐ事ができます。 |

中医学ではEDを大きく6タイプに分けて考えます
腎陽(精)不足
体を温める力が弱く、先天的に体の弱い方が多い。倦怠感、冷え性、耳鳴り、脱毛などがある。
腎陰不足
体を潤す津液が不足し、のぼせ、ほてり、腰や膝に力が入らない、動悸、寝汗、便秘などがある。
肝鬱気滞、血オ
気血の流れが滞っており、緊張、心配、情緒不安、射精痛、抑鬱、顔色が黒い、胸や下腹部が痛む、などがある。
湿熱
津液と熱が下半身に停滞し、胃腸の調子が悪い、体が重だるい、イライラ、尿が黄色く濁る、などがある。
驚怖傷腎、心神不安
驚きすぎや恐怖心が腎を傷つけ、不眠、息切れ、抑鬱、などがある。
心脾両虚
過労や神経の使い過ぎで気血が不足し、食が細い、動悸、不眠、いつもだるい、などがある。頭脳労働の方によくみられる。
それぞれのタイプに合った漢方薬で対応していきます。
簡易EDセルフチェック法
簡易EDセルフチェック法としてスタンプ法というものがあります。
切り離されていない複数枚の切手を睡眠中に陰茎に巻き、起床時にミシン目が切れていたら「睡眠中に勃起が起こった」ということで器質性EDではなく心因性EDである、という見方です。
3回くらい連続でスタンプ法を試してみるのも良い方法ですが、あくまで簡易方法なので「自分はED?」とご不安な方はご相談にいらしてください。
中医学にはEDに対応する方法がいろいろとあります。
子作りは23時までに
中医学の基本である陰陽五行論の、陰陽理論では、陰は種まきの時間、陽は発芽の時間と考えます。
午前0時が陰陽が転じるポイントとなりますが、実際にはその1時間前から転陽が始まります。
よって、23時過ぎの種まきは遅すぎるので、お子を望まれるなら23時までには終わらせる必要があるということになります。ご参考までに。
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