白寿の祝い

2011年6月

人間はいくつ位まで生きられるのであろうか。
人間の寿命はどの位なのか。

近世の考え方では成長期(約25年)の5倍とされるので、この考え方に従うと125歳位となり、また中国の「春秋左氏伝」では「上寿120歳、中寿100歳、下寿80歳」となっているので長寿の上限は120歳位となり、この位が人間の寿命の一つ目安になるのかも知れない。

上記は、私が日本専門薬局同志会の会報誌(恵気素)に連載している健康つれづれ考第14回「脾胃を元気にする足陽明胃経・三里(穴)」の出だしの文章であります。

 

この文章のとおり長生きして「白寿」を迎えた義母(家内の母親)について、今月はお伝えしようと思います。

 

去る4月24日(日)99歳を生きた義母の「白寿の祝い」が義母の故郷である千葉県亀山の「亀山温泉ホテル」で行われました。

兄弟姉妹、息子、娘、甥、姪、孫、曾孫、合わせて49名での祝宴となりましたが、義母にはこれからも長生きしていく為の格好の良薬となったことと思われます。

家内の話ですと若い頃より胃腸の弱かった義母が、何故このように長生きできたか、記してみることと致しましょう。

 

中医学の理論に【後天の元気】(脾胃により食物の精微よりつくられる生命力)という考え方があります。

この理論は中医学独特の理論で、とても重要な考え方です。 人間はこの脾胃の働きにより生命力を旺盛にし、また長生きすることも出来るのです。

義母はこの脾胃(消化器系統)を徹底的に労わったのです。
一例を挙げますと、食事をするにも自分の胃腸の容量以上には絶対に食べない、という事です。 つまり例え少し残っていても無理に食べず残す、という食習慣だったのです。

これは一面では『もったいない』ということになりますが、脾胃を過度に働かせない、という面では後天の本(脾胃)を消耗させない、ということにつながるのです。

そしてもう一つ長生き出来た理由として考えられるのは、滋養強壮剤レオピンを40年にわたり飲み続けたということです。

最初は熟成ニンニク抽出液・肝臓分解エキス入りのキヨーレオピン、次に濃縮熟成ニンニク抽出液・薬用人参・牛黄入りのレオピンファイブ、最近では濃縮熟成ニンニク抽出液・薬用人参・牛黄・ロクジョウ・インヨウカク・トシシ入りのレオピンロイヤルと、同じレオピンでも変わってきていますが、一貫してレオピンを飲み続けた、これも長生きにつながる条件ではなかったかと思っています。

 

更につけ加えるなら70歳代より最近まで行きつけの鍼灸治療院に行き、鍼灸治療を受けていた、これなども長生きできた理由かな、と思えるのです。

もう一度言いますと、99歳まで長生きできた理由は・・・

岡田厚生堂薬局  徹底的に口がきれいであった
岡田厚生堂薬局  レオピンを40年にわたり飲み続けた
岡田厚生堂薬局  月に何回かは鍼灸治療を受け、体調保持を図った

だと考えられるのです。

人間の寿命は生まれてきた時はある程度決まっていると思われる(親から受け継いだ『先天の元気』により)のですが、生まれ出でてからは親からもらった生命力を生かすも殺すも『後天の本』である脾胃をいかに大切にし、衰えを少なくしていくか、このところが長生きする為には重要な鍵となると思われるのです。

 

レオピンが他の栄養剤と異なるのは、この『後天の元気』を作り出す脾胃に働きかけ、脾胃を丈夫にさせる、つまり『後天の本』を衰えさせない、と考えられるのです。

格言に

岡田厚生堂薬局  腹八分に医者知らず
岡田厚生堂薬局  腹七分に病気知らず
岡田厚生堂薬局  腹六分に老い知らず

と、ありますが正に義母はこの格言とおりに生きた、と言っても過言ではないでしょう。

 

中国の2000年前の医学書『黄帝内経』素問【上古天津論篇第一】に

黄帝が岐珀に聞く
「私の聞くところでは、昔の人は年齢が百歳になっても動作が衰えなかったのに今どきの人は頭が白髪混じりになる、五十歳位で動作が皆衰えてしまう、と。それは世の中の仕組みが違ってきたのか、あるいはまた人が正しい暮らしの方法を見失ってしまったのか。」

岐珀が答えていう
「昔の人はその(天地自然の真理に基づく)正しい暮らしの方法を知っていた。その方法というのは次の通りである。

● 自然の四季に基づく生物の生長収蔵のリズムの法則に従う。
● 健康保持の技術方法に熟達する。
● 飲食には節度がある。
● 生活には規範がある。
● 無暗に疲労困憊する様な労働はしない。

そこで生涯を閉じるにあたっても肉体と精神は一緒にその活動を止め、天から与えられた寿命を終わり、そこでやっとこの世から姿を消した。」

(黄帝内経素問訳注:家本誠一著)

 

いかがでしょうか。

病気にならないで寿命を全うする真の生き方は天地自然の理に反しないことなのでしょうね。

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

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