高血圧の漢方的対応

2014年2月

2月を迎えました。
春立つ(立春)とは言え、まだまだ寒い日が続きます。今流行しているインフルエンザ・風邪には充分注意しましょう。

さて、今月のよもやま話は「高血圧」の漢方的対応です。

高血圧(収縮期血圧が140mmHg以上)は、成人の3人に1人が高血圧症といわれている程ポピュラー?な症候群です。

ではなぜこれ程までに多くの方が高血圧症となるのか?

原因は色々あると思いますが、私は【1】ストレス(精神的緊張)【2】食事(塩分、脂肪分などの摂り過ぎ)【3】運動不足(動かない、歩かない)等と思うのです。

特に【1】ストレスは、現代医学でも高血圧症に血圧降下薬に精神緊張を緩和する薬が処方されているのをみてもおわかりでしょう。

 

高血圧でこわいのは脳出血や脳梗塞をおこすリスクが高まることです。

更にそれ等は発作、多くの場合半身麻痺という障害をおこします。

ですからそのようなことにならない様、予防する為には平素が必要です。平素からの血圧管理、オ血をつくらない様な食事管理などはもとより、現在高血圧の人は脳血栓の前ぶれとしての

 

岡田厚生堂薬局  年齢40歳以上で高血圧や動脈硬化、高脂血症、心臓疾患、糖尿病などの既往歴の有無

岡田厚生堂薬局  突然のめまい、頭痛、失語、肢体の自由がきかない、歩行困難

岡田厚生堂薬局  言語障害、発音がはっきりしない、唇がゆがむ、よだれ

 

などの危険症候を充分予測し、配慮する事も大切でしょう。

そしてそれ等に対応する策としては中国医学の知恵を借りると良いでしょう。

 

中国医学の知恵は、オ血の改善(標治:ひょうち)、オ血をおこす体質的ひずみの改善(本治:ほんち)です。

これ等を上手に利用するとただ単に血圧降下薬で血圧管理するだけでなく、血圧を上昇させにくい体質へと改善できるのです。

それでは例により、各パターン別の標準的な漢方処方を例示しますので参考にしてみてください。

 

岡田厚生堂薬局 詳しくは当店までご相談にいらしてください 岡田厚生堂薬局

 

店主(北京中医薬大学日本校卒業)

 

岡田厚生堂薬局  肝陽上亢型(かんようじょうこうがた)
イライラ、のぼせ、めまい等
降圧丸(こうあつがん) or 釣藤散(ちょうとうさん) + 冠元顆粒(かんげんかりゅう)

岡田厚生堂薬局  肝腎陰虚型(かんじんいんきょがた)
視力減退、眼精疲労などの眼の異常、足腰だるい
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん) + 降圧丸(こうあつがん) + 冠元顆粒(かんげんかりゅう)

岡田厚生堂薬局  気滞血オ型(きたいけつおがた)
血流悪く、血液ドロドロ
冠元顆粒(かんげんかりゅう) or 血府逐オ丸(けっぷちくおがん) + 加味逍遙散(かみしょうようさん)

岡田厚生堂薬局  痰オ互結型(たんおごけつがた)
肥満で血液ドロドロでメタボリック
温胆湯(うんたんとう) + 冠元顆粒(かんげんかりゅう)