リウマチとは、関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛むものです。この症状が長く続くと関節の変形・破壊が進み、最終的には身体障害にまで進行します。
発症から2年で急加速で進行するパターンが多いことが最近わかったそうです。日本での患者数は100万人とも言われています。
神経痛とは、鋭く激しい痛みが特定の末梢神経の経路に沿って起こる症状です。数秒から数分の痛みが繰り返し起こります。関節の変形はありません。
痛む部位を支配する神経によって、舌咽神経痛・肋間神経痛・肋骨下神経痛・上腕神経痛・腕神経叢神経痛・坐骨神経痛・大腿神経痛・外側大腿皮神経痛・頭部神経痛・後頭神経痛・三叉神経痛(顔面神経痛)・眼窩神経痛・帯状疱疹後神経痛と、実に多くの種類があります。
リウマチ・神経痛いずれも現代医学では原因不明もしくは複数の原因が推測されるといわれ、治りにくく、手術を施す場合もあります。
中医学ではリウマチ・神経痛はしびれ・麻痺(まひ)・疼痛(とうつう)・関節腫大(かんせつしゅだい)をともなう疾患として、痺症(ひしょう)と呼ばれます。
痺症(ひしょう)の原因は、風邪(ふうじゃ)・湿邪(しつじゃ)・寒邪(かんじゃ)という3つの邪によるもので、いずれかひとつ、または複数の邪によって気血(きけつ)の流れを阻害され、血液循環の低下や新陳代謝の低下が生じ、痛みやしびれを招くと考えます。
風邪・湿邪・寒邪
3つの邪、それぞれの特徴にあった対策を講じます。
風邪(ふうじゃ)
同じ場所に繰り返し起こる激痛。風にあたった時にひどくなる顔面神経痛や肘痛など。
漢方薬では
葛根湯、麻黄湯、至宝三鞭丸など。
食養生
生姜、ねぎ、大根、梨、くず、黒豆など。
湿邪(しつじゃ)
梅雨時や長雨時など雨が降ると悪化する痛み。だるさを伴う。しびれがある。
漢方薬では
イーパオ、防已黄耆湯、勝湿顆粒など。
食養生
スズキ、ハトムギ、冬瓜、セリ、レタス、小豆、黒豆など。
寒邪(かんじゃ)
刺すような痛み。体調の悪い時や風の強い日や冬場に悪化し、温めると緩和する。
漢方薬では
散痛楽々丸、桂枝加朮附湯など。
食養生
羊肉、すっぽん、きくらげ、ニンニク、胡桃、松の実、陳皮、黒豆など。
リウマチ・関節痛の方へ
日常生活のちょっとしたことに気をつけましょう。
「砂糖」「生野菜」「清涼飲料水」は控える。
長時間のお風呂は避け、風にあたらぬよう、体温を維持する。
少し固めの布団が良い。お尻が沈みこむような寝具は避ける。
起きる時はまず横になり、次にひじの助けで体を起こす。
机を拭く時、作業をする時など、片手だけに重心をおいて行わない。必ずもう一方の手を支えにして行う。
ビンのフタをひねる時は、手首を親指方向に回すようにする。
荷物はショッピングカートなどを使う。両手を交互に使う。
室内履きは、スリッパではなく、かかとがついたものを使う。
こんな歩き方が良いです。ご参考までに☆
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬が異なります。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、服用の際は岡田厚生堂薬局にお気軽にご相談ください!