ひざの痛み(ひざ関節痛)や腰痛をもともとお持ちの方が悪化する時期、または新たに発症する方が激増する時期は4月から7月にかけてです。
通常、関節痛や腰痛が悪化するきっかけは寒さによる冷えが多く冬季が一番多いと思われる方も多いのですが、最近では寒さ(冷え)に加え、湿の影響を受ける方が多くいらっしゃいます。また夏場でもエアコンによる冷えの影響を受けるため、まさに通年、注意が必要になってきた病とも云えます。
中医学(中国漢方)では関節や筋肉の痛みの総称を痺証(ひしょう)といいます。
痺証(ひしょう)には大きく分けて4つの証(タイプ)があり、それぞれに合わせた対応策があります。
中医学(中国漢方)の智恵を活用して、痺証(ひしょう)の根治(こんち)を目指しましょう!
どうして痛みが起こるの?
人間の体は、気(き:生命エネルギー)・血(けつ)・津液(しんえき:血以外の体液)がバランス良く、スムーズに流れることで健康が保たれています。
これらは互いに影響しあうもので、例えば津液の過不足でも、血の流れが滞りますし、血が足りなくなると、気の流れも滞る、といった具合です。
『通じざれば即ち痛み、通ずれば即ち痛まず』が原則で、気・血・津液の流れが滞ると痛みが起こると考えます。
流れが滞る原因には外的なものと内的なものがあり、双方の条件が重なる時に痺証(ひしょう)が表れる、また悪化すると考えます。
証[タイプ] 症状 外的要因 内的要因 風痺
(ふうひ)痛む部位が移動する。
風があたると悪化する。風邪
(ふうじゃ)肝 湿痺
(しっぴ)
痛む部位は固定している。
体が重だるい。
湿度が高いと悪化する。湿邪
(しつじゃ)脾 寒痺
(かんぴ)
痛みが激しい。
関節の変形がみられる。
冷やすと悪化する。寒邪
(かんじゃ)腎 熱痺
(ねっぴ)
赤く腫れて熱をもつ。
運動障害。
温めると悪化する。熱邪
(ねつじゃ)心
ひざの痛み・腰痛を発症したら・・・
まずは絶対安静です。
よく「ひざが痛い」「腰が痛い」のは、筋力の衰えからだ、と思い、急速に筋力をつけようとして、ジョギングやウォーキングを始める方がいらっしゃいますが、「筋力」というキーポイントは間違いではないのですが「痛みを我慢してまでジョギングやウォーキングをする」事はおすすめできません。
そこで、簡単ですが、着実に筋力をつけられる運動をご紹介します。
痛みが軽減されてきたら、少しづつ水中ウォーキングなどを始められると良いでしょう。
あおむけに寝て、左足は、ひざを立てた状態に、右足をまっすぐゆっくりと上げて、下ろします。この時、ひざはまっすぐ、かかとは90度直角です。
あげて、おろす。
この動作を5回行ったら、足を変えて、今度は左足の足あげを5回。 一日30セットから60セット行ってみてください。
食養生
免疫力アップ!
山芋・かぼちゃ・れんこん・さつまいも・きのこ類など身体を温める
エビ・羊肉・ニラ・ネギ・生姜・唐辛子など血の流れを良くする
いわし・サバ・黒豆・玉ねぎ・さやいんげんなど水分代謝を良くする
冬瓜・はと麦・シソ・セロリ・香菜・かんきつ類など
また赤身の豚肉や魚介類などの動物性たんぱく質と、豆腐や納豆などの植物性たんぱく質といった良質なたんぱく質をバランス良く摂りましょう!
蟻のちから
そもそも、漢方薬や太極拳の動きなどは、動植物の特徴を上手にとらえて活用しているものです。
蟻は自分の体重の50倍もの重さのものを持ち上げることが出来るといわれています。
食品としての蟻の最大の特徴は、カルシウム、鉄、マンガン、亜鉛、マグネシウムなどの人体に必要な微量元素類(ミネラル類)をはじめ、アミノ酸、蛋白質などがバランス良く含まれていること。
漢方の厚生堂ではイーパオ(益宝)という健康食品をご用意しております。イーパオ(益宝)は、食用蟻に加え、日本人の体質に合わせてハトムギ、葛などの植物成分を配合した理想的な食品です。
その他、ひざの痛みや腰痛、あなたの痺証の原因にあわせて適切な漢方薬を選びましょう。
★あなたの体質に合った漢方薬、オリエンタルハーブをご提案します★
病院のお薬とも併用できます。
それぞれのお悩みに合わせて対応いたします。
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