生理痛は通常、生理開始から1日目2日目が最もつらく、そのあとは自然に消えていきます。
生理前の3~10日前から起こり始めるイライラ・不安感・便秘・むくみ・腹部膨満感といった様々な症状のことをまとめて、月経前症候群(PMS:PreMenstrual Syndrome)または月経前緊張症といいます。
生理痛と違うのは、症状が表れる時期。
月経前症候群(PMS)は生理前から始まり、生理開始とともに消えていきます。
月経前症候群(PMS)主な症状 | |
こころ | からだ |
* うつ、落ち込み、不安感 | * おなかや腰の痛み |
* イライラ、怒りっぽい | * 腹部膨満感、重だるい |
* 集中力の低下 | * 乳房痛、乳房の張り |
* やる気にならない、疲れやすい | * 吐き気、嘔吐、下痢、便秘 |
* いくら寝ても寝たりない | * めまい、動悸 |
* 眠れない、寝つきが悪い | * 過食または食欲不振 |
* 突然、きれい好きになる | * 頭痛、肩こり |
* 性欲が高まる、または減退する | * むくみ、肌荒れ、にきび |
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現代医学では、卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン、エストロゲン、プロゲステロンといったホルモンバランスによるものといった見解が有力ですが、原因不明として、痛みには鎮痛剤、吐き気には吐き気止め、といった対応が一般的にされています。
中医学の古典『傷寒論(しょうかんろん)』には『月経前に起こり月経がはじまると共に終わる症状』といった記述があり、およそ1700年前から女性の悩みだった月経前症候群(PMS)だということがわかります。
イライラ、むくみ、頭痛など、月経前症候群の症状は多彩ですが、中医学ではこれらを気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)のバランスの乱れによって起こっていると考えます。
漢方薬でまずは耐え難い症状に対応(漂治:ひょうち)しながら、漢方薬+生活習慣+食生活を見直し、気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)いずれかまたは複数の不調に対応、全体的なバランスを整えて根本的な解決(本治:ほんち)をしていきます。

バランスを整える
気(き)の異常
〔主な症状〕
イライラ、落ち込み、不安感、やる気がでない、疲れやすい、集中できない、味覚障害、過食または食欲不振、不眠
〔漢方薬〕
イスクラ逍遙丸、帰脾湯エキス顆粒KM、イスクラ酸棗仁湯顆粒、イスクラ開気丸など
血(けつ)の異常
〔主な症状〕
イライラ、怒りっぽい、眠れない、疲れやすい、頭痛、腹痛、腰痛、冷え、便秘、肩こり、寝つきが悪い、多夢
〔漢方薬〕
イスクラ婦宝当帰膠、イスクラ冠元顆粒、血府逐オ丸など
津液(しんえき)の異常
〔主な症状〕
むくみ、下痢、おりもの、悪心、吐き気、食欲不振、めまい、肌荒れ、ニキビ
〔漢方薬〕
イスクラ勝湿顆粒、イスクラ清営顆粒、イスクラ健胃顆粒S、香西洋参など
月経前症候群(PMS)が当たり前のことと思っていた方は、この機会に是非、自分の体の声を聞いてください。
心身のリズムが整うまでは、無理をせず、
* 頑張りすぎない
* 一日数回リフレッシュ
* 食べ過ぎは禁物だけど、2回に1回は我慢しない
* 大切なことは一旦横に置いて、時間をかけて決める
* 体は絶対冷やさない
* 食事をおろそかにしない
* 排泄リズムを整える
といった、ちょっとした工夫をして過ごしましょう。
ひとりで抱えこまず、お気軽に岡田厚生堂薬局までご相談にいらしてください。
※ひとりひとりの体質や症状によって、おすすめの漢方薬が異なります。
貴方に一番ベストな漢方薬をチョイスする為にも、服用の際は岡田厚生堂薬局にお気軽にご相談ください!