地震?!
常に揺れている感じがする・・・
2011年3月11日、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が発生しました。
度重なる余震や放射能汚染に対する恐怖や不安を抱えていらっしゃる方に是非読んで頂きたいと思い、記事にしてみました。
「地震ではないのに、体が揺れている感じがする」
「不安で眠れない、眠りが浅くなった」
こうした感覚とともに耳鳴り・めまい・動悸・頭痛といった症状が表れてきます。
でも大丈夫です!
中医学の知恵を借りれば、ちょっとの工夫で乗り越えられます。ひとりで悩まず、無理をせず、是非この文章を参考にしてみてください。
思い込みすぎなの・・・?
毎日、原発関連のニュースが流れ「すぐに健康に被害がでるものではない」という日本政府の見解に対して、国際原子力機関(IAEA)評価では最悪の「レベル7」、収束の目処が見えない状態で、国民が不安になるのは当たり前、決して思い込みすぎではありません。
「地震はいつまたくるのか?」
「津波は大丈夫だろうか?」
「放射能汚染はどのくらいの影響があるのか?」
「仕事はいつから復帰できるのか?」
「農作物は売れるだろうか?」
地震も放射能も先行きも、目にみえないゆえ、余計に不安が増大します。こうした不安が募ると、体にも影響が出てきます。
揺れている感じがして落ち着かない。
ちょっとの揺れに敏感になる。
なかなか寝付けない。
眠りが浅い。
夢が多く寝た気がしない。
耳鳴りがする。
耳がぼっ~とする。
頭痛がする。
動悸(胸がドキドキ)がする。
紅い斑点がももやうでの内側に出る。中医学ではこの状態を引き起こす急性のストレスを心神不安(しんじんふあん)といいます。
心神不安(しんじんふあん)
心神不安は、心(しん)と肝(かん)が関係した肝気上衝心包と解きます。
【心(心臓)は神(精神)を蔵し司る】といわれており、心神が安定していれば、精神活動が安定し五臓も元気!ですが、心神が不安定になると精神活動が不安定になり、特に肝気・腎・陰血に影響を与えます。
よって、肝の気をめぐらせてあげること、腎の機能を正常化すること、陰血を補い、流れをめぐらせてあげることがポイントとなります。
実際には、ツボを押したり、食事や漢方薬で補ったり、生活習慣を見直すことで対応できます。
尚、急性ストレスである場合は、効果が早く期待できます。
逆に放置したままにしておくと、治すのにも相応の時間がかかり難しくなってきます。
セルフケア★つぼ
おすすめのつぼは【内関】と【失眠】という2つのつぼです。
いずれも左右両方(右腕・左腕、右足裏・左足裏)にありますが、ぐっと押した時に痛みの感じる方を重点的に行うと良いです。気持ちがいいと感じるくらいの強さで、気分が悪くなる場合は控えましょう。
セルフケア★食事
不安・心配・のぼせ・めまいにオススメの食べもの
鶏のハツ、 まぐろ、 ひらめ、 こんぶ、レタス、アスパラガス、セロリ、トマト、苦瓜、ピーマン、桃、イチゴ、 はすの実、竜眼肉、ローズヒップティー、ジャスミンティー など。
イライラ・ストレス・躁鬱にオススメの食べもの
牛肉、鶏レバー、アサリ、キャベツ、セロリ、春菊、ちんげんさい、玉ねぎ、紫蘇、ぶどう、金柑、干し椎茸、酢、カモミールティー、ミントティー など。
就寝前に避けたいこと
就寝時間3時間前には、神経を刺激することは避けましょう。
例えばテレビや本、本を読むと眠くなる方もいますが内容にもよります。
ドキドキハラハラするミステリーや怪談など、脳を刺激するものは避けましょう。
また、おなかがいっぱいになると眠くなる人もいます。
しかしこれは、「血液が胃の消化活動に集中するため」の現象です。
胃の消化活動中に眠りについた場合、体は食べものの消化に集中しますので、体は起きている状態。
眠りは浅くなります。
夕食は就寝3時間前までに摂りましょう。
あとは、体を温めて緊張をとり、時間に余裕をもってベッドに入ること。
寝る前にノンカフェインの香りの良い温かいお茶を飲むのもオススメです★
おすすめの漢方薬
心神不安でよく使われる漢方薬には以下のようなものがあります。
* 酸棗仁湯顆粒(さんそうにんとうかりゅう)
* 温胆湯エキス顆粒(うんたんとう)
* 帰脾湯(きひとう)
* 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
* 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
* 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
* 抑肝散(よくかんさん)
* 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
* シベリア人参茶
これらは一例ですが急性のストレスにおいては早く効果が表れます。
※漢方薬は医薬品です。
ひとりひとりの症状や状態によって対応する漢方薬が違ってきますので必ず専門スタッフにご相談のうえ上手に活用しましょう!
一人で無理をする必要も、我慢する必要もありません。なんでもお気軽にご相談ください。お待ちしております。