多汗症

 

夏や暑い季節、運動をした時に汗をかくのとはまた違い、絶えず手の平や足の裏、または全身に汗をかき、時には日常生活に支障をきたすこともある多汗症という疾患があります。

今回は、多汗症についてご案内したいと思います。

 

漢方薬の厚生堂  全身性多汗症と局所多汗症

多汗症は大きく2つのタイプに分類されます。

全身性多汗症
・全身に汗をかく
・原因不明、感染症、内分泌異常、神経疾患

局所多汗症
・手の平、わき、足の裏などに汗をかく
・原因不明、外傷や腫瘍による神経障害

周りの人も汗をかいている状況で、人より多く汗をかくのは汗っかきなだけといえるかも知れませんが、周りの人が汗をかいていない状況でも自分は汗をかいている場合は多汗症の可能性が高いといえます。

また、1週間に1度以上、汗を多くかくことがある、睡眠中は発汗しない、家族に多汗症がいる(遺伝性があるとの示唆がある)、といった事が多汗症か否かのガイドラインになります。

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漢方薬の厚生堂  多汗症の漢方の考え方

汗が多くなる原因として、いくつか考えられますが、多いタイプとして、肝気鬱結(かんきうっけつ:精神バランスが崩れてしまっている状態)、気虚(ききょ:気が不足した状態)、水分バランスの崩れ(水分代謝がうまくいっていない状態)などがあります。

漢方薬の厚生堂 肝気鬱結(かんきうっけつ)

ストレスフルや自律神経系のバランスの乱れなどにより、異常に汗をかいてしまう場合です。

手の平や足の裏、わきの下などに多く汗をかきます。頭部だけに汗を多くかく場合もあります。

漢方薬では、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)や加味逍遙散(かみしょうようさん)などの理気薬を用います。

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漢方薬の厚生堂 気虚(ききょ)

身体に必要な水分が多く出過ぎてしまう、という現象は、身体の表面を守る力=衛気(えき)が低下しているためと思われます。

特に肺の気が不足すると、汗腺を開いたり閉じたりする機能が低下します。この為、全身にじんわりと汗をかきます。

漢方薬では、衛益顆粒(えいえきかりゅう)または補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの補気薬を用います。

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漢方薬の厚生堂 水分バランスの乱れ

身体の水分が不足し、熱量が過剰になっている状態です。

水分(陰)が不足している為、熱がこもりっぱなしになってしまい、水分代謝がうまくいきません。

顔が赤い、ほてりやすい、寝汗がある人は、天王補心丹(てんのうほしんたん)や瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)などを、汗が脂っぽい、汗のにおいが気になる人は、瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)などを用います。

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漢方薬の厚生堂  多汗症と漢方薬

全身性多汗症も、局所多汗症も、原因によって対応する漢方薬はひとつではありません。

例えば、イライラして熱がこもって、わき汗が多い、といった方へは黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を用いたり、脂っこいものを食べ過ぎていて胃熱がこもっている方へは平胃散(へいいさん)など、その方の生活習慣や食生活、体質などをお伺いしてから、一番最適な漢方薬をおすすめしています。

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